おじいちゃん

おばあちゃんの家。居間にいる。おじいちゃんが座っていて、おばあちゃんが「もう?」と聞いた。頷くおじいちゃん。

おじいちゃんはもう死んじゃうんだなと理解した。皆で集合する。おじいちゃんはお別れが済むまでは死なないように、頑張っているようだ。意志の力で生きようとしているのがわかる。私たちは、手を握り涙する。

お父さんと彼は向こうにいたので大声で呼ぶ。しかし、2人は何も知らないからのんきなものだ。居間に入ってくるなり「ウンチ?」などと言っている。こんな時に!と思い、私は状況がわかるような手振りをしていた。

ふと見ると、おじいちゃんとおばあちゃんが動いていない。走り寄り(近くにいたけど)「おじいちゃん!おじいちゃん!」と叫ぶ。もうダメかと思った時、おじいちゃんは目を開けた。すると連動しているかのようにおばあちゃんも動き出す。私はホッとしていた。