ガア妻

玄関でけんちゃんを見送る。いってらっしゃいのチュウをしたのだけれど、けんちゃんは私の後ろにいる女性を見て、その人にもすると言う。私は振り返り、場所を譲った。この人が妻なのだなとわかった。いつの間にか、相手の設定がけんちゃんではなくガアになっていた。

ガアは妻がいるのに私に想いを寄せてくれているらしい。それは嬉しいことだけれど、私はけんちゃんを裏切る気はないので困ったなあと思う。ガアの妻だって嫌だろう。その妻が近くにいる。この人がトモミ(トモコ?)さんか、と思う。ガアが何かこっそり話しかけてこようとしたのだけれど、私は「やだよー」と言って立ち去った。

見知らぬ大学のような場所にいたのだが、誰か女の人が倒れている。足をケガしたようだ。私は急いで救急車を呼ぼうと思ったが、携帯がすぐに見つからない。周囲にいる人たちに「携帯!携帯貸して!」と叫び、誰かの携帯で電話をかけて「救急です!」と言い放った。ちょうど向こう側でも、男性がやはり「救急です!」と言っていた。ほぼ同時だったけれど、言い始めはその人の方が早くて言い終わるのは私の方が早いような感じ。『私の方が早かったかな?』と思った。負けたくないというような気持ちが働いていた。

電話の相手に住所を聞かれると思い、発信中に見つけておいた自分の携帯で現在地の住所を調べる。しかし住所を言うまでもなく、相手にはこちらの場所がわかっているらしい。正門前の○○(忘れた)の木の所にいるようにと指示を受けた。少しホッとして電話を切ったが、後から『神奈川の大学っていうだけでここが特定できるものかな?』と不思議に思っていた。