結婚式

お台場のどこか、広〜〜い体育館のような場所で行われるらしい。ちょうど入場をするところ。彼と腕を組み、バージンロードを歩きはじめながら前を見るとお父さんがいない!!!音楽がやみ、一時中断になった。

祭壇のところにお父さんが立って再開。何歩か歩き始めたところでハッと気付いた。彼とお父さんの位置、逆じゃんっ!!

このままじゃいけないと思うのに、音楽は続いている。仕方がないのでオルガン奏者のところまで走っていった。事情を話し、手を合わせて「もう1回だけやらせてもらえませんかっ」とお願いした。奏者(メガネで小顔のおじさん)は快くOKしてくれた。

少しホッとして定位置に戻る。すると、彼もお父さんもいなくなっている!彼はほどなく戻ってきたけれど、お父さんはまだ。焦ってキョロキョロしていると、参列している男の人が怒り出した。「早くしてくれよっ」「こんなに待たされる式は初めてだ!」などと叫んでいる。悲しいけれど仕方ない。「お母さんと行く!」と言ってお母さんと腕を組んだ。

それでも諦めきれずに振り返ったりしていたら、お父さんがヘンなチャンチャンコを来て戻ってきた。それを見てお母さんが「オナカ壊したのね」と言っている。私が「行かれる?」と聞くと蒼白な顔で「え、今?」と言う。どうやらムリな様子。

結局、お母さんと歩くことになった。厳かに歩きたいのに、お母さんの足取りは妙に速い。それに、スキップみたいで何だかヘンだ。そんなことを思いながら祭壇のところまで到着した。でも祭壇はない。代わりに人が10人くらい、むこう向きに立っている。5人X2列だ。彼は前列1番左にいる。遠すぎるよー。彼がチラリと振り返ったので手招きをして、お母さんには耳打ちをして左の方に行ってもらった。こんなんじゃ、カメラマンも撮りにくいだろうなと悲しくなった。

気付くと休憩タイム?になっていて、人もバラけている。私は横の小部屋に待機しに行った。中には軍団(ユンとか)がいる。私はかなり落ち込んでいたけれど、それでも写真を撮られる時には笑ってみせたりしていた。さっきのことを思い出したら涙が出た。

お父さんと腕くらい組んでおこうと思うけど、小部屋には戻ってこないみたいだった。やけに背の高い似た人が入ってきたけど別人だった。フロアに探しに出る。人がたくさんすぎて、どこにいるかわからない。遥かかなたにカメラマンの姿が見えた。こんなところを1人で歩いてるなんて、と思ったらむなしい気分になった。知らない人がたくさんいて、敵味方の話なんかしてたりする。

そこに音楽が鳴り出した。みんな出口の方へ向かっていく。『休憩したのに何もしないで退場!?』と不思議に思った。とにかく挙式は終わりらしい。ってことは次は披露宴だ。小部屋に戻ってユンに質問してみた。「入場はお父さんとすればいいのかな?」でも明快な答えは得られなかった。

彼と相談してみようと思い、小部屋から出た。そこで休憩中はラクなズボンを履いていたことに気付き、戻って慌てて履き替えた。

出口に向かう。ビュッフェが置かれているのが目に入った。私たちのためではないらしい。次が詰まってるからやっつけ仕事にされちゃったのかな?と思った。そういえば、「誓います」もキスもしてない!説教もなかったぞ!どうして!?大体、挙式をするにあたって何の説明もされてないじゃないか!

披露宴で挽回しようと思ったけれど、何の演出もまだ考えてなかったことに気が付いた。
やっぱり5月の式は早すぎたなと後悔。せめて披露宴で誓いの部分だけでもやってもらおうと考えた。司会の人にそうお願いしようと、今度は司会者を探すことにした。学食にいると確信して走ったけど学食が見つからない。小泉首相の部屋が見えた。10人くらいで食事中らしい。その部屋も通り抜けて走った。

一度外に出てから見ると、建物は校舎に似ていて横にずーーっと長い。電車みたい。見つかるだろうかと不安になりながら走ると、どうも違う方向に来てしまったことがわかった。戦時中の子供たちが窓からたくさん顔を出している。色は当時の写真のようにモノクロだった。『ここは違う』と思ったので来た方向に戻ることにした。

助走をつけて飛んでみた。ドレスの裾が汚れるなと思ったけれど仕方ない。飛んだほうが速いはず。しかし、思うようにスピードが出なかった。ドレスが重いのかもしれない。

そこにダチョウ倶楽部のリーダーが飛んできた。ハエたたきのような形のモノを持っている。そこには大きめの穴が二つあいていた。そのうちの一つの穴に私の持っていた何かをひっかけて引っ張ってもらった。急にスピードがあがったので安心していた。