糊を塗る


ムカイダーと会った。一緒に歩きだしたら、相手は彼になっていた。地元の道をJR方面に向かっていると、お父さんとお母さんがいた。すれ違った後、大きな声で呼ばれる。カラオケにおいでと、2人が居る部屋を書いた紙を渡された。私が「何時からなの」といった質問をいくつかすると、お母さんは気を悪くしたようだった。

気がつくと、お母さんが別の建物から出て来た。何かわめきながら急いで歩いてくる。目があらぬ方向を見ている。さっきのせいでおかしくなってしまったと思い、私は後悔していた。でも、顔はお母さんではなかった。

場面が変わり、おばあちゃんの家、2階の和室に寝ている。右側にはおじいちゃんがいた。おじいちゃんは私と手をつないだ。もう行かなくてはならないというようなことを言うので、私は悲しくなって両手で手を握った。「おじいちゃん、おじいちゃん」と言っていたら涙が出て来た。目をつぶったら、涙が顔をつたっているのがわかった。

おじいちゃんは、行ってしまったらしい。目が覚めると、そこにはもういなかった。おばあちゃんとお母さんとユカボンと私が、一斉に何か言葉を発した。全員が同じ夢を見ていたことがわかって、驚いたけれど嬉しいような気持ちもしていた。

いつの間にか、そう大きくない建物の、ロビーのような場所にいる。おじいちゃんが白い糊のような物(ヤマト糊っぽい)を手渡してくれた。たくさんある。近くにいたお父さんが、おじいちゃんが作ったのだからというようなことを言ったので、私たちはそれを顔やあちこちに塗っていた。最初は感触が気持ち悪いと思ったのだけれど、剥がす時には少し固まっていて、パンの生地のように優しい手触りになっていた。