世界のマックメニューとアイロン屋さん

巨大と言ってもいいほどの規模だと思われるイトーヨーカドーにいる。私は歩きながら、オガちゃんにゆうべの夢の話をしている。話し始めたところで、夢に出てきたのもヨーカドーだと気がついた。昨日の時点では今日ヨーカドーに来るとは考えていなかったのだから、ちょっとすごいんじゃない?と思ってオガちゃんにそう聞いていた。

階段の踊り場を通過する時、そこの棚からマクドナルドのチラシが飛び出しているのが見えた。世界のマクドナルドのメニューが載っているのだとわかったので、1枚手に取った。お昼はマックにしようと思う。マクドナルドは一番向こうにあるから少し歩かなくてはならないことと、おじいちゃんがご馳走してくれるということがわかっていた。

場面が変わり、アイロン屋さんにいる。アイロンを売っているお店ではなく、アイロンをかけてくれるお店である。人気があるらしく、かなりの行列。私はお父さんと一緒に、列の2番目に並んでいた。

先頭はおばちゃん2人。なぜかお裁縫に関する質問をお店の人に投げかけている。ここの店員さんはそういったことを親切に丁寧に答えてくれるらしい。とはいえ今は、この行列。私たちだって急いでいるのだから、そんなにアイロン以外のことで列を止められてしまっては困る。しかしおばちゃんたちは、バッグから縫いかけの何かを取り出してまで質問に答えてもらおうとしている。

私は思い切って、おばちゃんたちに「すみませーん」と声を掛けた。続いて、こんなに行列が出来ているのだから時間を選ぶとかして欲しい旨を告げた。おばちゃんたちは、不満そうな表情をしつつも出て行った。

さて、私たちの番だ。お願いする品を出そうと、バッグを開けた。しかし、中にはフェルトのキャラクター2体しか入っていない。なぜこれを持って来たのだろう?どうせならアンパンマンとかにすれば良かったのに、持って来たのはマイナーなキャラクター、しかも2つとも縫いかけだ。果たしてこれにアイロンをかけてもらう必要があるのだろうか…?そう悩みつつ、バッグの中から取り出した。

ここはただの列で、アイロンをお願いする場所は外に出て右に行った所にある受付カウンターなのだと知る。ということは、私がここでごちゃごちゃ悩んでいる間、受付カウンターは誰もいなかったのだろうか。こんなに行列が出来ているというのに、そんな無駄な時間を作ってしまうとは。後悔しながら急いで向かい、受付を済ませた。

気付くと家のリビングにいた。おばあちゃんが洗面所からひょいっと顔を出すと、サーちゃんは嬉しそうにそちらに向かって行く。一緒にお風呂に入ることにしたらしい。大丈夫かなと心配していると、サーちゃんがおばあちゃんに抱き上げられて外に出てきた。サーちゃんは泣いていて、おばあちゃんはちょっと不機嫌な顔ですぐにお風呂に戻って行った。サーちゃん泣いちゃったんだな、と私は思いながらサーちゃんの体を拭いたりしていた。