ドラマが現実に

どこかの家。間口は狭くて奥行きがある。商店を兼ねているのかも。これからドラマで見たことが起こるのだと、私は知っている。店の中でキムタクに話しかける。外には電話ボックスがあり、もう一人のキムタクが中にいる。2人いるのは、ドラマが再現されているせいだ。道路の向こうには、瑛太サエコがいた。「2回目なのにどうして」と言って泣いている。赤ちゃんの話だなとわかった。2人はもうすぐこの家に来るはずだ。思った通り、2人が来た。サエコが何か言ったので、私は「熱があるんじゃないの?」と言いながらおでこに手をあてた。熱があることもわかっていたのだ。ノザキさんが地下から階段をあがって来たので、熱があるかもしれないと話す。私は起こることを知っているからサエコが妊娠しているということもわかっているけれど、このこともどうにかして伝えなくちゃなと考えていた。