友情

出窓にある花の水遣りをしていると、外をコバジイが通った。勝手口のインターホンを鳴らされる。出たら「トイレ貸してください」と言われたので、表にまわって開けてあげる。きっとオナカが痛いんだと思い、急いで玄関に行った。コバジイはトイレへ。出てきた後、皆(8人くらい)で食卓を囲む。コバジイがシクシク泣いている。理由はわからない。

彼が戸惑った様子でこっちに来た。コバジイは前回、子供の死亡率について知った時に泣いたらしい。「(コバジイの子を)豆粒みたいだねって言ったからじゃない?」と言うと、彼もそうかもと思っていたらしく納得した感じ。でもそんなことで泣くなんて考えられないという表情だった。

どこかのショッピングセンター?みたいな場所をキヨちゃんと歩いている。誰か(クラスメイト?女の子たち2人)が何か企んでいるとわかった。私は坂道を四つん這いで進み、お店に入る。道は絨毯みたいで、掴めるけど滑って進みにくかった。

お店でその女の子たちが話している。私は商品を見るフリをして耳をそばだてた。しかし、声は聞こえるものの何を言っているかまではわからない。

店を出て歩く。後ろを歩いている人たちが華原朋美の話をしていた。もう時代は終わったよねみたいな内容。キヨちゃんにもそれが聞こえたらしく「終わっちゃったよね」みたいなことを言っている。私は曖昧に頷いていた。

カフェレストランみたいなところに着く。朋ちゃんが横にいた。お店のおばちゃんに「予約していた○○(名字)ですけど」と伝えると、狭い二人席を指差された。

朋ちゃんも一緒に食べたいに違いないと思ったので「一人増えたらマズイですか?」と聞いてみると、おばちゃんは席を見回した。さっきまで空いていた席に、女子高生たちがどんどん座ってしまっている。おばちゃんは「ダメに決まってるでしょ」と言う。ムカ。「じゃあ2人席もキャンセルで。ごめんなさい」と告げて外に出た。意地悪された気分。フンっという気持ちだった。

3人で歩き始めると、隣のお店もカフェ。菓子パンがたくさん並んでいる。朋ちゃんがフルーツペストリーを食べたのを覚えていると言う。席もけっこう空いている。じゃあここにしようということになった。

ディスプレイを見る。左のテーブルには鶏肉が丸で。すごーく美味しそう。取ろうと思う。ビュッフェ形式なのか、いつの間にかお皿を持っていた。しかし、丸は気付くと無くなっていて、レストランで出てくるような照り焼きっぽいものになっている。おまけに朋ちゃんが2枚も取ってしまい、私の取り分はカケラ1つだけだった。

手が脂でギトギトになったので手前に下がっているタオルで拭いた。朋ちゃんが2枚取ったことに対して「普通そんなに取る〜?」と文句を言いながらも楽しい気持ち。友情のようなものを感じていた。