腿まで足が

どこか外。山の中腹っぽい。爽やかな感じだ。高原かもしれない。

右のオナカが足でぐいっとされている。見ると、オナカの薄皮を通して足の形がハッキリとわかった。爪まで見えるし触ることもできるのだ。「見て見て」と言いながら私自身も驚いている。オナカの左の方を見ると、頭の形もわかった。撫でてみたら、くすぐったいのか避けられてしまう。足の裏を触ってみたりもしていた。

ぐるんと動いて逆向きになった。頭が右で足が左になる。こんなに動いてるんだと思って驚いた。逆子にならなくて賢いなと思う。オナカの上から、抱っこするように支えていた。

しかし、足をだらんと下げるものだから私の腿の辺りまで足が来てしまった。このままじゃ産まれてしまうかもと思う。まだ臨月じゃないし、早すぎる。元の場所に収めるべく、慌てて足を持ち上げてオナカの方へと持って行っていた。