オリンピックの跡地

体育館に入ると、彼が「tomoちゃーん、さんまの名探偵、今日発売なんだって!」と嬉しそうに遠くから言っている。今からTVモニターで少し見られるらしい。私は、「うそ〜」と言いながら中に入った。

皆、我先にと座るので、彼と私とは場所が離れてしまった。TVモニターを見上げる。「さんま大先生」みたい。校庭で子供たちが2人で喋っている。

後ろにいた人(ササキトモヒロ?)がやたらとくっついてくるのでムカっとくる。押しのけて何やら文句を言っていたら、赤い上着(制服)について言い返されていた。

帰ろうとして玄関へ。私服の上着を置いてあったはずなのに見当たらない。それは制服と似た赤いブレザーだ。探していると、斉藤祥太・慶太のどちらかが来た。私と一緒に帰ろうとしている様子。「上着探してくるから帰ってていいよ」と言ったのだけれど、「そういうわけにいかないよ」と言って付いてくる。

2階の2年生教室へと向かう。購買部のような所を通過しながらいろいろと話した。私が結婚していることを知らないのかな?と思う。

購買を出て廊下を歩いていると、隣に女の子が。たしか吉川たかこちゃん(実際には知らない子だけれどこういう字だと思った)だなと思い出したので、「こんにちは」と挨拶した。彼女は斉藤くんのことを好きなのだなとわかった。

たかこちゃんは、斉藤くんを連れて2人で帰ろうとする。斉藤くんは、困っている顔をしつつ、腕を組まれ歩いて行くのだった。

いつの間にか道が山になっている。下っていく。左右も山。座れそうな段があったので、携帯を探し出してメールを確認するが何も入っていない。メールを入れようと思っていると、左の山がミシッと言った。驚いて立ち上がる。すると斉藤くんがいつの間にか来ていたので「地震!?」と聞いてみる。揺れてはいないが、丸い岩がいくつも壁から落ちてきている。

前の方の道は沈みかけている。しかしその向こうはまだ無事なようだ。向こうに行くタイミングを見計らうけれど、岩も来るしいつ沈むかもわからないのでとても怖い。斉藤くんと「行く?行く?」とタイミングを計ってから走り抜けた。

たたんだダンボールを3枚重ねたような物に掴まる。それは浮き上がってすごい勢いで動き出した。高速のロープウェイのようだ。

眼下にはたくさんの人たちが、レオタードやユニフォームを着てパレードをしている。そういえばアテネオリンピックの会場がどこだかに埋められていると聞いたことがある。ここだったんだ〜と思った。よく見ると、人も人形だった。他にも、空中を道具(オリンピックで使用?)がロープウェイで行き交っている。ぶつからないかと少し不安になったので、ダンボールを放さないようにしっかりと握った。でも持ちにくい。