自己嫌悪

マアちゃんとトヨと3人で、どこかに出かけるところ。タクシーに乗っている。車は階段の手前にやって来た。1段1段はかなり高さがあり、上まで続いている。

しかし運転手さんは、そのまま進むつもりらしい。1段目は、ウィリー走行の要領で無事にクリア。2段目は失敗し、運転手さんは外に転げ落ちてしまった。

私たちは慌てて外に飛び出す。救急車を呼ぼうかとも思ったけれど、少し先に病院があるのがわかった。トヨが付き添っていくことになる。そして、帰りに運転する必要があるかもしれないので、私も後から病院へと急いだ。

院内を歩いていると、トイレがあった。外のドアには小窓があり、そこから中の様子が見える。女の子たちが3人いて、どうやら一人がいじめにあっているのだとわかった。しかし私は、中に入る勇気がなく素通りしてしまう。自己嫌悪に陥りつつ階段を行くと、男の人が2人下りてきた。最近あのトイレを使う人がいないのはなぜだろうと話している。『いじめがあるからだな』と私は考えていた。

気がつくと、自宅に居た。頭がかゆいのでお風呂に入ったらしい。サッパリしたところで、トヨが待っていることに気がついた(マアちゃんは病院にいると思っている)。どうしよう。

急いで携帯に電話をかけると、トヨは「2時間も経ってるんだよ。私は悲しかったよ」と怒った様子。私はオナカが痛かったことや、病院で電話が出来なかったことなどを話していた。話しながらも、これは言い訳に過ぎないと考えている。また自己嫌悪になっていた。

電話で話している途中、誰かがリビングに入ってきた。Iちだ。鍵はかけてあるはずなのにどうして?まさか合鍵を持っているとか?慌てている私には構わず、Iちは何かを置いて去って行った。しかし、その後すぐに戻ってきては去り、を3度も繰り返したのだ。何だか嫌な気持ちになり、私は玄関まで行って「もう来ないで」と告げていた。

部屋に戻ると、トヨがいた。Iちが置いて行ったのは、オレンジ2個だった。トヨと2人でそれを見ながら、このことについて話していた。

場面が変わり、どこかの建物。デルちゃんが今日で引退らしいのだ。皆で小さな花束を贈ることになる。花束を配る人からそれぞれ受け取って、デルちゃんのいるところへと向かう。私は列の最後の方だったのだけれど、花束の在庫がなくなってしまった。代わりに、母の日用プレゼントの箱についているような、赤いカーネーション1本を渡された。無いよりはいいだろうと思い、それを持ってデルちゃんに会いに行った。

デルちゃんに花を渡しながら「お疲れ様」と言ったら、涙が出てきて止まらなくなった。そんな私を見て、デルちゃんもつられそうになっている。私は、デルちゃんの舞台(宝塚にいたと思っていた)が見たかったなあと考えていた。