おじいちゃん

おじいちゃんの後ろからお父さんが抱きしめてあげている。慰めているような雰囲気(2人とも違う人だったけど、私はお父さんとおじいちゃんだと思っていた)。チャムおじちゃんがおじいちゃんに、何か傷つくことを言ったらしいのだ。私は部屋を飛び出して、おじちゃんを探しに走った。

おじちゃんの所に行くと、「不動産の関係で言えないけどおじいちゃんだという資格?がないんだよ」というようなことを言われた。どうやら、おじいちゃんが本当のおじいちゃんじゃないということを言いたいらしい。私は怒ってまくしたてた。「私は産まれてからずっとおじいちゃんのことをおじいちゃんだと認識してるしおじいちゃんだってお母さんのこともチャムのことも大事にしておばあちゃんのことも大事にして孫たち4人のこともずっと大事にしてくれたのに不動産の関係がどうだとかいうだけでおじいちゃんのことをおじいちゃんと認められないなんてダメだ」…というような内容をすごい勢いで言い放っていた。

おじちゃんが言いたいのは本当のおじいちゃんじゃないということだとわかってはいたけれど、それをハッキリわかるようには口にしないように気をつけながら話していた。おじちゃんは、黙って聞いていた。私は『これでわかってくれるだろうか…』と思っていた。

部屋マップのような物を見ている。何か起こっている所はダイジェストのように小窓で放映されているのがわかる。おじいちゃんのいる場所はわからなくなっていた。おばあちゃんの家では鍋をしようとしているような雰囲気。

居間にいる。おじいちゃんのお兄ちゃん?が私の隣りにいて、イカの絵を描こうと誘われた。私は前にTVか何かで見たコツを思い出しながら描いてみたのだけれど、上手くはいかなかった。

キッチンでは、おじいちゃんが椅子に乗って何かしていて危なっかしい。お父さんに押さえてあげて!と声をかけていた。

ユカボンとエリちゃんだかがやって来た。私たちのイカの絵を見てうまいじゃんと言ってくれる。自分でも案外うまくいったと思ったけれど、いま思えばタコに近い感じだった。

今度はおじいちゃんと一緒にいる。耳掻きを渡したら、それにイガイガが付いていることに気が付いた。普通と違うけど大丈夫かな?という気持ちだった。おじいちゃんは「右の目でマグカップを探すのが好きなんだ」と言う。私はこのセリフを覚えておこうと思っていた。

おじいちゃんは更に、小説ココアとかいう本の授賞式に呼ばれているんだと話してくれた。授賞式の会場は内科の隣りにあるらしい。見ると、おじいちゃんはそう言いながら泣いているのだった。私は、おじいちゃんを触った時になんて冷たいんだろうと思ったのを思い出した。だとすると授賞式には出席はできないんだなと思っていた。