おばあちゃん

お父さんが携帯電話で話している。ヒロタさんかららしい。「運転手?」と嬉しそうに言った。ヒロタさんを迎えに行くことになりそうだ。でも、お酒が入っているのだ。彼に行ってもらおうかと思ったけれど、やはり飲んだ後なのでダメ。お父さんは、自分は大丈夫だという感じ。行く気のようだ。しかし、見ると眠そうでトローンとした目つきをしている。私はこのまま行ったら危険すぎると思い、「絶対ダメ!」と言っていた。お父さんは素直にやめてくれたのでホッとしていた。

皆で外を移動。土手のような場所を歩いている。右手に海が見えてきた。大きな飛沫が噴水のように上がり、それがすごい勢いで回転している。誰かが「すごい、あんなの初めて見た」と言った。私はそれを見て、危険が起こる兆候だと思う。このまま進むのは危険だと判断した。

しかし、かと言って戻るのにも大変な苦労があるのだ。このまま海を行った方が良いのでは?と思う。けれどそれには、山の凸凹した部分を歩くようになる。その険しい道はおばあちゃんには無理に違いない。

おばあちゃんを見ると、疲れて座り込んでいた。近付いてみると、顔もやつれてシワシワになっている。「もうここで休んでもいいかなあ?」と言われた。すぐ近くの洞穴には、ひいおばあちゃんが寝ているのが見えた。おばあちゃんもここで…ということらしい。私が「一緒に行こう」と言うと、おばあちゃんは「ともちゃんがそう言うなら頑張るよ」と言ってくれたのだった。

場面が変わり、アパートっぽい建物の部屋にいる。私は自分の家だと感じている。宅急便の人が来たので出てみた。

横にいた女の人が、「たわむれに電話してみたら出なかった」と言いながらメモを手渡してきた。そこにはおばあちゃんの電話番号が書いてあった。出なかったということは、そういうことなんだと思う。あの時に会ったのが最後だったんだと思ったら涙が出た。