あっち側のお店

外を歩いているのだけれど、汗ばむような陽気。1月なのにどうしてこんなに暑いんだろうと思っている。

水が飲みたくなった。近くにある販売機が目に入り、『有料かな?』とふと思う。続けて『そうだよね当たり前だよね』と思っていた。

地図を見ている。それはバイト先ファミレスの各店舗(近所のみ)が記されたもの。手でなぞると拡大縮小されたり詳細が出たりするのだった。見ているうちに、近所にもう一軒お店があることがわかった。

橋があり、お店は川をはさんだあっちとこっちにある。私が働いているのはこっち側だ。あっち側のお店を見やると、橋を使わずしてこっち側から行ける方法があることに気がついた。小さくて細いけれど、渡れる場所が存在するのだ。それに気付いたのはすごいことのように感じていた。

私が働く時間までは間があるので、あっち側のお店に行ってみようと考えた。『まだ早いから何か食べて行こうかな』とも思っていた。