偽イルカと鏡チョコ

彼と一緒に海の中にいる。向こうから、イルカがジャンプしながら泳いできた。イルカは乗り物を引っ張っていて、そこにはカリメロ夫婦が乗っているのだった。どんどんこっちに近付いてくる。そしてイルカは、最後にとてつもなく大きなジャンプをした。彼と私はこのままでは大変だとびっくりして、ワーッ!と叫んだ。

気がつくと、イルカは私たちの近くに穴を開けて落ちたようだった。私たちがいる場所は海だと思っていたけれど、実は浜辺だったらしい。カリメロ夫婦は相変わらず本当の海にいて、私たちのことを笑っていた。

これはカリメロ家のいたずらだったようなのだ。私は、手がこんでいるなと驚いていた。何しろイルカも偽物だったのだ。近くで見るととても大きかったけれど、ハリボテのような作り。私はクジラのようなイルカの青い胴体に触れながら、カリメロちゃんに「高かったでしょう?」と聞いた。カリメロちゃんは「うん。すごいよ。つぎこんじゃった」と言った。私は、3万円、いや10万円くらいするかもなと思っていた。

場面が変わり、どこかのお店で接客中。インパルスの堤下サンが入ってきて2名だと言う。お煙草は…と聞くと、「いや、今ノドが痛いんで吸ってないんですよ」という答えだった。禁煙席に案内しようとしたのだけれど、ほとんど空席がない。唯一空いていた席は、板倉サンの隣だった。そこだと「何やってんだよおめーよー」と言い合いになるのではないか?何となくそこは避けたほうが良い気がしたので、奥へと案内することにした。

一番奥に小さな茶色い机があった。2つ並べれば2名様でちょうどいいかもしれない。しかし、中途半端な場所に別の人が座っていた。その人は、並べようとしたもう1つの机を、使ってるような使ってないような状態で座っている。私は、「よろしいですか?」と言いつつ机を動かしてしまった。堤下サンたちは満足してくれたようだったけれど、その人の机がなくてやっぱりちょっと変な感じ。見ると近くに端の欠けた机が置いてあったので、私はそれを運んで謝っていた。

場面が変わり、オシャレっぽい雰囲気のチョコレート屋さんにいる。背の高い、高校生くらいの男の子が失敗談を話している。彼は「火車○○(彼の名前。”ひぐるま”と読む。名前は忘れた)ですけど」と店員さんに言った。店員さんが長さが15cmくらいの直方体のチョコレートを渡すと、火車くんはじっくり見入っている。そして「いつ燃えるんですか」と聞いた。

店員さんのきょとんとした様子を見て、彼は間違いに気付いたらしい。「鏡になるのかと思ったんです」と恥ずかしそうに言っていた。私は少し離れた所から見ていたのだけれど、「あ〜、そういうことあるよねー」と声をかけていた。