プレリ

学校にいる。嘆きのマートルっぽい女の子が文句を言っている。彼とダメになったらしいのだ。というのも、彼は別の女の子に「あの子と仲良くすれば付き合ってあげる」と言われ、それで付き合っていたにすぎないという。しかし耐えられずに別れを告げたという訳だ。

その女の子は、軽い錯乱状態に陥っていた。私は被害を被っては大変だとばかりに、少し後ずさりしていた。その後彼女は、のしのしと廊下を歩いて行った。三つ編みが三つあり、歩きながら後ろの分をほどいていた。その姿は何だかカッコ良く思え、私も真似して自分の左右の三つ編みをほどいてみていた。

気がつくと、外にいる。マミが、私たち(青B)にプリントを配ってくれた。購買だか会社だかでわざわざコピーしてきてくれたらしい。そこには「p○li」という美容液が写真つきで載っている。プレリとか何とか読むようだ。絶大な効果があるらしく、オススメだと書いてある。プレリの容器は、薄いパステルオレンジ色をしていた。私はマミに、「JUGEMに載せてたやつだよね」と言っていた。

続いて、新しいヒロシに出会った時の対処法を紙に書いている。マミは、「別のヒロシを知っていると照れくさそうに言う」と書いてあった。なるほどなぁと思う。私はと言うと、「本名を聞く」と書いていた。「これじゃネットで知り合った人じゃんねぇ」と言って2人で笑っていた。

レストランに向かって歩いていく。前にはデルちゃんとトヨがいて、デニーズに入っていくのだとわかった。少しワクワクした気持ちになる。

入り口を入ると、ショーウィンドウの前にチョコレートのアイスケーキが落ちていた。一部は欠けてしまっている。前の人たちはちょっぴりすくって舐めてみたらしく、いそいそと中へ入って行った。

ショーウィンドウの中を見ると、「ただいまケーキのバランスが崩れております」と書いてあるのがわかった。『バランスが崩れて落ちちゃったのか。何かの展示だったんだな』と思っていた。

店内に入ると、芸能人の撮影が行われている。3人くらいが着物を着ていて、お正月の特番っぽい感じ。私は思わず「何かいっぱいいるよ」と言い、他の人たちもザワザワし始めた。

「声が入っちゃうから静かにしないと」と言われ黙る。なのに、後ろの人たちがすぐに喋ってしまうのだ。私は気が気じゃなくて、その度に「しぃー!」とやっていた。離れたところに座っていたサトエリだか小池栄子だかが、「いい加減にしなよね。そんなに甘いもんじゃないよ」と言うと、みんな静かになっていた。

私は、『こんなところにスタジオがあったんだー』と思いながらキョロキョロしていた。隣りにはサティみたいなショッピングセンターが見えていた。