救急車が来ない


バルの部屋(実家)にいる。私は下にいて、ロフトのバルを見上げていた。バルは、こっちに飛び降りようとして失敗。足がグキッとなっているのがわかった。更に、頭を思い切りぶつけながら落ちてきた。

近寄って見ると、一見、何でもなさそうな感じ。しかし、よくよく見れば頭から血が流れ、肩の辺りにも血が染みていた。私は驚いて、「救急車呼んだ方がいいよね!?」と言った。バルのお母さんらしき人もうろたえている。

私は、電話を手に取り119番と回した。が、うまくいかない。これじゃ夢と一緒じゃんと思いながら何度かトライしていた。

数回目でやっとつながった。事情を説明したのだけれど、なんと来てくれないと言うではないか。どうしてですか!と聞くと、「だって明日試験があるんだもん」と言う。さんざん押し問答したけれどダメ。電話の向こうにいる他の人も、行くわけないという感じで笑っている。

私は呆れ果て、諦めてついに電話を切った。バルの所に戻ってみると、エリちゃんになっていた。頭に包帯をしてもらってある。ほっぺたがプックリしていたので、私は『これも怪我のせいかな』と思っていた。