すべり階段

岡村ちゃんが久しぶりに現れた。「皆が褒めてたよー」と話しかけると、岡村ちゃんは照れたように笑った。

場面が変わり、どこか建物にいる。螺旋状の階段がついているのだけれど、階段に段はない。要するに、すべり台形式だ。私たちは一番上の階にいて、数人で滑り降りた。

目的地は、図書館らしい。図書館は建物の真ん中くらいの高さにある。すべり台は下までずっと続いているので、図書館に入るには途中で横の縁に摑まってから這い上がるより方法がない。

図書館が見えてきた。私は急いで端っこの部分を掴み、何とか図書館に入ることができた。一緒にいた女の子たちも、続々滑ってきている。しかし、どうやらここが図書館だとわかっていない様子。私は慌てて「ここだよ!」と声を掛けた。

1人はギリギリで摑まることが出来たのだけれど、もう1人は間に合わずに下へと滑って行ってしまった。また上からやり直しなのだろうか?ということを、私は漠然と考えていた。