冬ソナ

ポストを開けたら、広告やら封筒やらが出てきた。その間に「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の下巻(実際は上下じゃない)が入っている。カバーはなかったけれど、内側の表紙にもタイトルが印字してあったのでそれがわかる。そういえば、さっき家の中で上巻を見かけた気がする。一体誰に借りたんだろう?と思った。

家(構造はおばあちゃん宅)に入って、寝そべっていた彼に聞いてみると、何だか妙に言葉を濁す。私は、『さては女の人に借りたな』と察知した。ハッキリ言わないところが怪しい!と思い、嫌な気持ちになっていた。

場面が変わり、ショッピングをしている。シリコンで出来たグレーの筒(直径7、8cmくらい)を手に取った。筒の表面にはハートや何かの模様がいくつか入っている。これで型抜きができるのかな?と思いながら見入っていた。しかし、型抜きをするには浅い。クッキー専用なんだろうかとも考えたけれど、いい感じの使い方は思い浮かばなかったので棚に戻しておいた。

そこに、お母さんとユカボンがやってくる。何かたくさん買うものがあるようだ。それらをレジに、どーんと出した。

店員さんが大きな包装紙でそれを一度に包んでいる。小さなリモコン(カメラ用?)の黒いケースが残っていたので、私はそれをさっと包装紙に押し込んだ。店員さんは最後の一巻きをするところだったのだけれど、私の入れたケースに気付いたようだ。手に取って、何のケース?という感じで見ている。やがて、もっと中にあったリモコンを見つけ出した。他の店員さんにケースとリモコンを渡すと、保証書に捺印をするようにとの指示を出していた。

再び画面が変わり、地元の道を歩いている。「冬のソナタ」の2人が何か楽しそうに話しながら歩いていて、私はその少し後ろを歩いていた。すると、高岡早紀が走ってきてヨン様(たぶん。1回しか見たことないからよくわからない)に声をかけた。ヨンは「おお」と嬉しそうに笑いかけ、高岡早紀は「何年ぶりっ?」と、これまた嬉しそうに話している。ヨンと一緒にいた女性は、明らかに気分を害されたような表情だ。私はその人を手招きすると、一緒に何か話をしていた。

2人の様子を見ていたら泣きたいような気持ちになったのだけれど、私は泣かないようにガマンしていた。一緒にいた女の人も泣きそうな顔をしていた。