トヨと電話

おばあちゃんの家にいると、トヨから電話がかかってきた。嬉しくなってイロイロ話しているのに、お父さんやらイトコたちやらが一斉に喋っていてよく聞こえない。私は歩きながら階段を上り、真ん中辺りに座って話を続けた。

2階の右の部屋からおばあちゃんがやって来て、私に何か話しかけている。お金が入っているらしい袋を持っていたので、それを私にくれようとしているんだなとわかった。左の部屋にはイトコたちがいたので、隣りの部屋でいいのかな?と思っていた。「いま電話してるから後で行くね」と言うと、おばあちゃんは気が付かなかったというような顔をして部屋に戻って行った。

再びトヨと話す。「いつまで入院してるの?」と聞くと「2ヶ月。1ヶ月いて、10日戻って1ヶ月」という返事。割と長いんだなあと思いながら聞いていたら、「でも今週は水戸に帰れるからー、何とかで何とかで…」と言う。それを聞き、こっちで産んでたんだ〜と思っていた。

電話が終わると、私は病院にいた。誰かが、病院内の本屋さんでポイントがつくという広告を見せてくれた。いくつもの家電屋さんと提携をして、希望のショップのポイントに還元してくれるらしい。なんて画期的なシステムだろうと思っていた。

しかし、本を買うためのテストが難しいのだった。まず、買いたい本を物色する。そしてレジに並ぶと、その本についての質問をされるのだ。皆てっきり内容についての質問だと思い、中ばかり見ている。しかし、実際には本のタイトルを正確に言わなくてはならない決まりらしかった。皆が買いたい本は専門書が多いため、本のタイトルも長くてややこしいようだ。次々と脱落していって、なかなか本が買えない様子だった。私は婦長さんのような人に、何か文句をまくしたてていた。

気が付くと再びおばあちゃんの家にいて、おばあちゃんの所に行った。電話が終わったらすぐに行くと言っていたのに、先に婦長さんと話しちゃって悪かったなあと思っていた。おばあちゃんはニコニコしながら「じゃあ上に行こうか?」と言った。私は、屋上のことかな、と考えていた。