駅がわからない

電車から降りたところ。数人で歩いている。少し歩くと、丸の内線か日比谷線(?)に乗り換えるようになっていた。どっちに乗ればいいんだろうと思い、目的地を思い出してみる。披露宴をやった会場に行こうとしているんだということはわかったのだけれど、乗る電車がよくわからなかった。

たしか有楽町の隣りの駅だったんだよなぁと思ったけれど、駅名が思い出せない。ハナヂが立ち止まり、壁の路線図を一緒に見てくれた。私は「”み”とか”ま”が付いたと思うんだけど…」と自信なさげに言っていた。「逆に行く方に乗った方が良かったんだよ」と言われてハッとした。そうだ。皆と一緒になってこっちに乗ってきたけれど、方向としては逆じゃないか。うろたえる私をよそに、ハナヂは対策を考えてくれている。親切だなあと思うと同時に、とっくに先に行ってしまったガアは何とも思ってないんだなーと、諦めたような気持ちになっていた。

結局、よくわからなかった。私は自分のバッグから路線図を取り出した。「なんだ持ってたんだ」とハナヂが言うので、これはちょっと見にくいんだよ」と説明していた。私の目指す駅名は、どうしても見つけられなかった。

もう一度最初の駅に戻った方がいいね、ということになった。ハナヂとは逆方向になるので、「ありがとう」と言った。時計を見ると、0時近かったので驚く。私の方は何とか間に合いそうだけれど、ハナヂは家に帰れるだろうか?助けてもらったうえに終電に乗り遅れさせてしまったりしたら本当に申し訳ない。私は焦って「ごめんね、大丈夫?間に合う?」と言っていた。大丈夫だよという感じでニコニコしてくれたので、少し安心してそこで別れた。

ちょうどホームに電車が見えたので、走ったけれどその電車はちょうど行ってしまった。私は少し歩いたところで立ち止まり、電車を待っていた。