拳銃とスズメ

妻夫木くんと女の子が2人で話している。映画の作品についてらしい。公開前のインタビューを兼ねているようだ。妻夫木くんが、「俺は○○じゃなくなるけどいいかな?」と言い、それを聞いた周りの人たちがあれこれ言っている。

私は、歩きながら『妻夫木くんと福山さんは「気になる男」に載せよう』と思っている。誰かとどこかに入っていった。

いつの間にか小さなお店にいる。私の旦那さんはドア近く(店内)のゲーム(ガチャガチャ?)をやろうとしているが、どう見ても見知らぬおじさんの顔だった。痩せていて貧弱な感じ。何だか嫌になり、私は先に帰ろうと思う。聞くと「いいよいいよ」という返事だったので、「ゆっくりしてきていいからね」と言って子供を連れて外に出た。

その子は素っ裸だった。いつもこうらしいのだけど、素足がペタペタして歩きにくそう。「靴下だけ履こっか」と声を掛けたものの、見た目は赤ちゃんとは言えかなり大きい(1mくらい?)子なのだ。裸で歩いて行くにはちょっと育っているかもと感じていた。

気が付くと自転車を引いていた。彼のタバコを買って帰らなくちゃと思い、自転車は旧どぶいた道のところに停めて買いに行く。

商店街らしきお店に入ると、何を探してたのかわからなくなる。自問自答しながら割と広い店内を歩いて行くと、洋服を入れる小さいケースが落ちていた。ケース自体はクリアで、赤い模様(りんご?)があちこちに入っている。可愛かったので『もらっちゃおうかな』と思いついた。うち(まだ実家にいるらしい)はこれから引越しなのだ。これに夏物を少し入れて彼宅に置いておけばいいかもなぁと考えていた。

店内の奥で何かを探してみたけれど、欲しい物は見つからなかった。歩いて行くと店員たちが何かの問題について騒いでいたけれど、構わずそのまま奥の出口から出た。

少し行くとT字路で、左に行くか右に行くかで迷う。ぐるりと迂回している道から出てきたようで、右に行くと最初の入り口の方に着くのがわかった。その方が家に近い。

そう思って右へ歩き出したところで、がたいの良い男の人が横の道から出て来た。よけたけれど、その人は怒ってしまったらしい。歩いていく私の後ろから拳銃を突きつけてきた。「二度と俺の前に出るんじゃねえぞ。わかったか。わかったか!?」と脅される。今にも発砲しそうな勢いだったので、私はもうダメだ…と思っていた。それでも何とか「はいぃ」と声を絞り出すと、その人は怒って周りの人に文句をつけながらも立ち去ってくれた。ホッとしつつ、『二度と渋谷(とこの時は思ってた)には来ないぞ』と考えていた。

今度は小高くなっている芝生?にいる。他にも数人の人がいた。『さっき虫捕り網があったなー。』と思い出し、彼が喜ぶだろうとウキウキする。見ると、少し離れた所にそれは突き刺してあった。近付いて抜いてみると、中から何かがぴょんと飛び出した。私は慌てて網を投げるようにしてかぶせる。スズメっぽいけどなんか大きい。誰かに「これ何?」と聞いていた。

スズメ(仮)は、見ているうちにパタパタと網に入ったまま羽ばたいた。すると、網ごと少し浮いたのだ。「おおっ」とどよめきながら更に見ていたら、上まで飛び始めたので焦った。「待ってー!待ってー!」と言いながら目で追う。スズメは、一度急降下したもののまた上にあがり、塀を越えて向こうに行ってしまった。

私は、スズメよりも虫捕り網がなくなってしまうかもしれないことの方が気がかりだった。『もうダメかぁ』と残念に思いながら見ていると、スズメは塀の向こうの敷地も越えて道路に出た。そして、また急に高度が下がっていった。このままだと落ちてしまうに違いない。

「わーーー!」と叫んでいると、すんでのところで誰かがジャンプしながら網でキャッチ。すっごおおおいと思って(塀はいつの間にか一瞬で越えて)走り寄った。捕まえたのはイシカワケンイチロウくんだった。