夢のまた夢

リビングにいる。ユカボンが、バトンの発表会の場所を錦糸町にしたいらしい。その方がいつもの場所(千葉?)より近くて便利なようだ。「でも、先生にダメって言われると思うんだよね」と言っている。「難しいのをやるのにそんなの探してたなんて…」と。そこで、何とか上手くできないかと2人で相談していた。

台所の方からおばあちゃんが歩いてきた。自分のおばあちゃんの筈だけれど、妙に痩せていて髪は真っ白。何となくヨボヨボしている。私たちのところに来たので話を聞いてあげようとしたけれど、ユカボンがずっと話しているので聞けなかった。

場面が変わる。さっきの出来事は夢だったようだ。起き上がる時、手の平から毛が生えていることに気が付いた。色は薄いものの、とても長い。良く見ると何本も生えているのだった。おまけに、左手の手のひらにはホクロができていた。割と大きい。何だか気味が悪くなっていた。

また場面が変わった。私はソファで目が覚めた。また夢を見ていたようだ。なぜか彼はピアノの下で寝ている。いつの間にか帰ってきてたんだな、と思った。居間の電気をつけると、なかなか点かない上に、とても薄暗かった。少し怖いなと思っていた。夕食の支度を始めようとしたけれど、ふと、これも夢だったりしてと思った。夢なら目が覚める筈だよねと思い、しばらく目を見開いてみる。

目が覚めないから現実かもと思いつつ、窓から外を見てみた。我が家はマンションの高層階(ということになっていた)なので、眺めはまるで夜景のようだ。今日は風が強いらしく、木が激しく揺れている。その揺れ方を見て、『こんなにリアルなんだからやっぱり現実だな』と判定していた。

かなり強い風が吹き、木が倒れそうなほど揺れた。我が家もかなり揺れたのだから、相当だろう。下の階からは、子供の叫び声が聞こえてきていた。一度おさまった後、さっきよりも強い風が吹いた。

窓から見える正面に歩道橋がある。ちょうどそこを歩いていた人たちが、落ちないように必死で掴まっているのが見えた。しかし今回の風はなかなか止まず、歩道橋はひどく揺れて段々と変形してきた。ようやく風が止んだ時には、歩道橋は中央で螺旋階段のように巻かれた形状になってしまっていた。歩いていた人たちは降りるに降りられず、助けを呼んだり叫んだりしている。

右の方には、親子がぶら下がっていた。お父さん・お母さん・小さな女の子という構成だ。女の子が今にも落ちそうで、私はハラハラして見ている。お父さんが女の子を左腕で抱えたけれど、バランス的に、落ちるのは時間の問題のように思えた。すると、お父さんが軽く揺れながらタイミングを計り始めた。そして意を決したように、3人でいっぺんに飛び降りたのだ。回転しながら落ちていく3人。助かるだろうか、と私は必死で見ていた。

すると目が覚めた。なんだ、やっぱり夢だったんだ。さっきの親子はどうなったんだろう。続きが見られるわけもないと思いながらまた目を閉じた。

歩道橋の下がクローズアップされている。親子は無事だった。足から落ちたんだな、と私は思った。ホッとしたけれど、でも夢なんだよねと考えていた。

☆夢の中で、夢見すぎ!