電車

電車に乗りこんだ。遠くの車両には前の会社の人たちが乗っている様子。車内を歩いて行くと、ニシムラさんがいた。早々に座ったようで、既に居眠りをしている。ニシムラさんの隣りはミヤム。斜め前に知り合いが立っているらしく、ミヤムはその人を座らせてあげようと右手の人差し指を自分の隣りの空席にちょこんとあてがっていた。

私には気付いていないようだったので、ミヤムとちょんちょんと呼んでみた。すると、取っていた席に座っていいよと言う。立っている知り合いの人にもそうだそうだ座りなよと言われたけれど、何だか悪いので「いやいやいや」と答えて立ち去った。

どこかの駅で降りる。案内板を見る限りでは、東京駅のようだ。これからどこに行けばいいのかわからない。別の案内表示を見ると、銀座線が通っているらしいとわかったので、渋谷にお買い物に行ってみようと思い立った。

場面が変わり、再び電車に乗っている。乗り換えたようだ。窓から景色を見ていると、何だか見慣れない駅を通過していることに気が付いた。聞いたことがあるような駅名だけれど、どの線なのか思い出せない。前の会社の人たちも何人か乗っているようだったけれど、皆もおかしいと感じているようだった。路線図を見てミウラさんと何か話していた。

電車を降りると、大手町だった。東京から渋谷に向かってしばらく乗ったハズなのに、今どうして大手町なのか。これから渋谷に行くとするとかなり面倒だ。どうしようかと思いながら外に出ると、大手町はお茶の水とつながっていることを思い出した。それなら総武線に乗れば帰るのは楽だ。もう渋谷は諦めて家に帰ることにした。階段をおりていくと、ヒノッチがいた。「暑いね」と話しかけられたのだけれど、私は「どうして大手町なの!?」と質問していた。

券売機の所に来た。160円の切符を買おうと思い、お財布を開ける。10円玉がじゃらじゃらと入っていたけれど、ホームに電車が入ってきた音がした。誰か友達が「行っちゃうよー」と焦らせるので、私は「わーん待ってよぅ」と言いながら諦めて10円玉と50円玉を使っていた。

自動改札に切符を入れると、まだ半分しか入れていないのに既に向こう側から切符が出て来た。あれ?と思い、一度切符を戻してみる。再び入れると、また向こうから出て来た。改札を通ってから見てみると、切符の印刷は2枚にまたがっていた。その内1枚は二つに折れてしまっている。降りた駅で果たしてこれを使えるだろうか?私は歩きかけたけれど不安になり、少し戻って駅員さんに話してみた。駅員さんは女の人で、薬を出してくれた。紙の袋に入った物を見せながら何やらあれこれと説明している。「これを飲むのは大丈夫ですか?」というようなことを聞かれたので、私はバリウムのような感じなのかなと考えていた。そもそも、薬を飲んだくらいで何とかなるのだろうかと少し不思議に思っていた。