豆の木とドラえもん

野球場にいる。バッターはあさりちゃん。ピッチャーもあさりちゃん。これは見ものだと思っていると、ネットの向こうの誰かがヒソヒソと監督らしき人に内緒話をし始めた。何かずるいことをしようとしているらしい。私は阻止できないかと思い、そちらの方へ歩き出した。

気がつくと、別の場所にいる。私は豆の木をどこかに植えようとしていた。豆の木は、既に15cmくらいに成長している。『いつの間に?』と不思議に思いながら見ていた。

豆の部分を見てみると、上の苗の部分とは分かれているようだ。もう一度この豆を植えたらそこからも芽が出るんじゃないかと思った。下を覗くと根っこが透明の膜の中に収納されているような感じ。私は適当な植え場所を求めて歩いていった。土手の坂になっているような所を見つけた。

近付いていくと、私が豆の木を抜いた場所には「8、9年そのままにしておく」という張り紙がしてある。一度育てたら土の栄養がなくなるからそうするんだなと理解した。でも私はほとんど育ててないのに場所がもったいないなぁとも思っていた。仕方なく、その隣りに植えることにした。豆を植え終え、苗の方も植えようとした時、あることに気がついた。苗がないのだ。見ると、一緒にいた小さな子が近くにいた家族にプレゼントするところだった。クリアなフィルムのような物で巻いてあり、ちょっとした花束のようになっている。家族は喜んでいるようだ。

私がうっかり「あれも植えたかったのに」と言ったら、その子は急に怒ったようで花束を地面に投げつけた。紫の花(茎つき)と、細くて長い葉が辺りに散っている。私は何だか悪いこと言っちゃったなあと思って一生懸命に謝っていた。

場面が変わり、おばあちゃんの家の階段。ドラえもんが、「ドラえもん」の4巻を探している。「4巻はどこ?」と言っていると、のび太くんが持ってきて階段に置いた。しかし、8巻である。ドラえもんが「違うよ」と言うと、のび太くんは「これ違う種類なんだよ」と言う。私は、『種類とかじゃなくてドラえもんは4巻が欲しいのになあ』と思って見ていた。やがてのび太くんも間違いに気付いたのか、一度置いた8巻を持ってどこかに歩いて行った。