中学時代

おばあちゃんの家。階段からおじいちゃんが降りてきた。スーツをバリっと着こなして、今から出勤するところのようだ。おばあちゃんも見送るために玄関に出ている。後から階段から降りてきた妹がおじいちゃんを見つけた。ひどく驚いている。おじいちゃんは亡くなっているのだから無理もない。妹は、手にしていたスーツケースのような入れ物を落としてしまった。それは玄関まで転がったけれど、おじいちゃんが地面に着く前にさっと受けとめた。

階段からは、ヤマモトのおじちゃんとおばちゃんも下りてきた。おじちゃんも亡くなっているハズなのに…。その頃に時間が戻ったのだな、と判断した。私は『この頃は元気だったんだなぁ』と感傷的な気持ちでそれを見ていた。

場面が変わる。ガアが私を好きだという設定らしい。話していてそれがわかり、私はそれを嬉しいと感じていた。他にも二人の人が私を好きだということが判明。困ったなぁと思っている。

トイレに行くと生理になっていたので、ナプキンを取りに戻る。こっそり持って行こうと思うのに男の子たちが興味津々な様子。一人が見に来てしまったので、私は怒ってその男の子に馬乗りになって殴りつけていた。顔から血が出てしまったので、少し申し訳ない気持ちになった。

場面が変わり、タマコに好きな人がいるという話を聞いている。タマコは一人で彼の練習を見に行っていると言っていた。気持ちに応えてもらえないのでそれくらいしか出来ないということだった。

雨がひどく降ってきたので建物の中に入る。皆いなくなってしまった。私はふと、ガアの練習を見に行こうかなと思った。見学チケットの販売機に向かった。すると、先客がいる。タマコだ。

タマコはガアの練習を見学しに行くのだと言った。チケットを手にすると歩いて行ってしまった。『タマコはずっと好きだったんだな』そういえば、中学の時も同じクラブだった。切ない想いがあったんだなぁと思った。ガアは私を好きで、私もガアを好きだけど、それは言ってはいけないことのような気がしていた。

体育館でガアが練習している姿が脳裏に浮かんだ。ガアは両手を頭の高さまで上げながらジャンプを繰り返している。左右に軽快に飛び跳ねていた。その向こうでは、タマコがひっそりと気付かれずに練習を見ている。暗いイメージで、寂しさを感じた。

タマコの届かない想い、ガアの想い、私の想い。どれも悲しい。中学生というのはこういう恋を重ねていくものなのかなと感じた。結婚する相手に出会うまでにはまだまだかかるんだな…と思った。私には、やっぱり彼以外には考えられないな、と思っていた。