赤いキッチン

5歳くらいの小さな男の子がいる。私はその子にバスタオルで出来た服を着せてあげた。服と言ってもプールで着替える時に使うスカートのような形。着せてあげた後、「お父さんに”お揃い〜”って言ってきて」と伝えた。男の子は素直にお父さんの許に向かう。

見ると「お父さん」は私のお父さんで、同じようなイメージの服を着て右斜め、正面、左斜めに向かって礼をしていた。何かお経のようなもの?も呟いている。男の子の言うことも聞こえていないようだ。私は戸惑っている男の子を呼び戻し、「お父さんね、ひいおじいちゃんとかおじいちゃんが死んじゃったから悲しいみたい…」と説明した。

ダーリンと一緒にキッチンの展示場のような所にいる。ある家族がキッチンを赤くて可愛い物に換えるというので私たちも便乗しようという作戦だ。しかし、ふと思い出した。『私たちの家、お父さんたちが売っちゃったんだよね?』と。どうして売ってしまったんだろう、ローンは払ってるのに。私たちは数年後にまた家を買わなくちゃいけないのかな?と不安になった。しばらく考えた末、お父さんたちが売ったのは別の階の部屋だったんだということで納得していた。

ところで、担当の人は赤は無理だと言っている。私たちはちょっとガッカリしていた。赤を選んだ家族は憤慨した様子。水垢を目立たせないように赤を選んだので、同じくらいに目立たない色でないと困るということらしかった。担当の人と一緒に、カタログを見ながら水垢が目立たないかどうかの実験を続けていた。

私はその場所を離れ、ハイツに向かった。1階の家の人が友達で、そこでパーティーがあるらしい。インターフォンを押すと友達らしき人が出てきた。ハリウッドの俳優みたいだった。パーティーは2階の部屋でやるから、と言われたので階段を上った。2階も使えるなんて優雅だなあと思っていた。