世界の終わりに向けて

外にいる。ふと見ると小さな石の台のようなものがあり、上がくり抜かれて引き出しっぽくなっている。そこに中華まんが2つ入っていた。ラップが敷いてあったのでそれごと取り出したその時、ラジオの音声が聞こえてきた。部分的だけれど「世界の終わりまで1ヶ月。そのとき何をするか……」と言っていた。

そうだった。あとひと月しかないんだった。思い出して少し重い気持ちになる。アウトレットモールのような雰囲気の道を歩いていくと、マクドナルドを見つけた。ここで食べ物を買って行こうと思う。

7〜8台くらいレジがあるそれぞれに、3人以上は並んでいた。けっこう混んでるなと思いつつ真ん中あたりの列についた。待って間もなく、やや右よりのレジが空いたので移動する。

担当の男性が「ちょっとお待ちください」と奥に消えたので、キョロキョロしてみた。私が移動したところは、初心者用のレジらしい。セットの内容を懇切丁寧に説明したポップが置いてある。もちろん写真入り。「このセットにはこれ(写真)がついてきます。あなたが注文したのはこれでよろしいですか?」といった感じ。初心者用なのにレジが空いたのはどういう訳だろう?と思ったけれど、初心者だからこそ複雑なセットは頼まないのに違いないと納得した。

そこで、私ももうセットを頼んだったんだなと思い出した。覚えはなかったけれど、レジの担当男性は準備をしている模様。見たこともない特大カップを持ってきてトレイに置いた後、また奥に消えた。私はセットを2つ頼んだんだろうと考えた。飲み物は何を注文したのか?覚えがない。特大カップは二人分をいっぺんに入れるためのものだろうと想像がついたので、中身がダーリンの好きなコカコーラだといいなあと思っていた。更に、これだけの量なら1.5リットルのペットボトルを別でくれた方が炭酸抜けないしいいのになぁと思った。