哀れ

寺の境内で低学年くらいの小学生達がサッカーをして遊んでいるが、ある少年は貧乏過ぎて独りだけ裸だった。

しかし才能はあるらしく、豪快なシュートを放つも、靴を履いていないので生爪が剥がれ、もんどりうっていた。

時間が流れてお昼になると、貧乏な少年は「わりい、腹減ったから昼飯食うわ」と言って、境内に落ちているドングリを拾って食っていた。