詩集

お母さんと歩いている。地元の大きめの踏切のところに、巨大なお米の袋が置かれていた。袋の口は開いている。私はそれを見て、大きなお米の袋に指輪を入れてなくしちゃった人のニュースが流れていたことを思い出した。どこかのおじいさんが探し当てたのかなと思っていた。

和食らしきお店に入るが、入り口に置かれていた3つ折りくらいの案内を見ても、まったく魅力のないメニューばかり。突き出しみたいなものしかないのに、それぞれが6000円とか8000円とかするのだ。いつの間にか私たちは6人くらいのグループになっていたが、「やめます」と言ってぞろぞろと外に出た。

歩いてどこか教室のような部屋に着く。さーちゃんも一緒。自分は薄手の上着を着ているのに、さーちゃんには着せていない。寒くないかな?帰り寒かったら私のを着せようか、それじゃ大きいなと考えていた。

ユンが泣き出した。疲れているのかなと思う。私はユンを膝に抱っこして、ポンポンとしていた。

モロちゃん?と話していて、いいもの見せてあげると言われる。けんちゃんが書いてくれた歌だか詩だかの紙だった。ホチキスで留めてある。表紙を見た瞬間にそれとわかったので、ばっと取って「読んだ!?」と聞いた。他の人が見たらけんちゃんが恥ずかしがると思ったのだ。しかし既に読んでしまったらしい。

「ありがとう、どこかにあるけど見つからないって言ってたから」とお礼を言った。「出版本の上に置いてあったの」とのこと。エッチなマンガのことかなと思いながら聞いていた。その紙の束はけっこうな厚みだったので、「よく全部読んだねー、人の想いがえんえん書かれているだけなのに」と言ったら、テンポが良くて読みやすかったというようなことを言われた。嬉しくなりながら、さらに何度もお礼を言っていた。