倖田來未

電車を降りた。倖田來未と並んで歩いている。乗り換え方がわからないらしいので、どこに行きたいのか聞いてみた。日比谷線だという。案内によると左に行ってもまっすぐ行っても行かれるので、一緒にまっすぐ進んだ。

改札に到着。通ろうとしたが、よく見ると持っている切符はタッチ式に対応していなかったので駅員さんのいる改札へ移動した。倖田來未は、ここで乗り継いでどこか地方へ行くらしく、その定期を買うと言っている。駅員さんは「定期買うの?」と不満そう。もったいないと言いたいらしい。私は後ろからちょっと覗き込み、「歌手なんで、しょっちゅう行くんです」と話した。しかし駅員さんはそれでもあまり納得がいっていないようだった。

改札を抜けた後、振り返ると倖田來未は大きな荷物を2つ3つ持とうとしているところだった。改札の手前に一時置いていたのだとわかり、近付いて「ごめんね気が付かなくて」と声を掛けた。倖田來未は涙を流して何か言っている。私は「また泣いちゃったのー?」と優しく言っていた。

歩きながら、写真を見ている。9つのマスに、それぞれ昔の女友達が入っているものだ。「この中で一番好きだったのはこの子でー」と言いながらミャンを指差し、どんな所が良かったのかを話していた。

場面が変わり、どこかの屋上にいる。テニスをするらしい。屋根裏にお母さんのラケットがあったから持ってきて使おうかと考える。『でもあんな古くちゃダメだし、自分のは捨てちゃったしなあ』と思った。チョコたちはさっそく始めている。あの積極性がいいんだなと考えていた。

倖田來未の失言のニュースをたくさんやっていたから。