訪問者たち

家に帰ってくると、自転車置き場にアカガワくんとテラオカくんがいるのが見えた。自転車の所にアカガワくんが花束を置こうとしている。赤くてバラみたい。近付くとテラオカくんは気付いてこっちを見ている。アカガワくんはまだ気付いていなかったので、「何をくれるの?」と後ろから声を掛けた。ちょっと遅めのお誕生日プレゼントとして持って来てくれたのかなと思う。2人は仕事の合間だったのか、そのまま帰ってしまったっぽい。

家にサーちゃんと2人でいると、インターホンが鳴った。「サノです」という声。出てみると、サノさんと奥さんと子ども2人が立っていた。その場で少し話してから、「上がっていきますか?」と聞いた。きっと最初からそのつもりだったのにうっかりしていたなと思う。寒いのに。カオリちゃんもいて、入ってくる時にアカガワくんのことについて何か言ったので「さっき来てくれたよ」と言っていた。

部屋の中はかなりちらかっているので、ドアの中で1分か2分待っててくださいと告げた。急いで片付ける。サーちゃんにも手伝ってと声を掛けつつ、掃除機などをしまおうとする。しかし掃除機のコードが上手くしまえずやきもきしていた。

いつの間にか他にも人がたくさんいる。どうやら皆、夜までいてゴハンを食べるつもりなのらしい。おまけにまだ人が集まるようだ。何かの会を催すのだろう。事前に相談なくそんなこと言われても困るなと思う。彼もこのことは知らないだろう、報告しなくちゃと考えていた。

リビングがやけに暗い。電球6つのうち、3つくらいしか点いていない。横にある2つの電気も点けてみたのだが、これらも切れているらしかった。どうしてこんな時に…という気持ち。

ナダトモさんやモロイさんがキッチンにいる。実際よりもかなり大きなキッチンで「厨房」という感じ。2人は壁際にあるシンクの中に入り、ひゃあひゃあ言っている。きっとぬるぬるするのだろう。それでなくてもキッチンに入られるのは嫌だったので、「お願いだからやめて!」と言っていた。