楕円球

教室のような部屋の入口付近にいる。私を含め、数人の人がドアから中に入ろうとしている。私の前にいた男の人は、中で何かの研究をすることになっているらしい。キャスター付きの作業机のようなものを運び入れようとしていた。入口の幅よりも机の幅の方が少し広そうなので、きっと入らないだろうなと思う。入口はゲートのようになっているので高さの方も怪しい。しかし、次に見た時にはもう中に入れ終えたところだった。高さはゲートすれすれで通れた模様。私は、さすが研究をする人は違うなあと感心した。教室の奥の方で、研究の発表が行われるらしい。是非見たいと思うが、もう入口は通れないことになっている。私は急いで教室の向こう側へと回った。

部屋の中で、皆が丸くなって立っている。その輪の中心で、男の人が何か話し始めた。ある物体を手に持ち、「これは何という形でしょう?」と質問している。楕円形の塊で、長辺は80cmほど。少しいびつな部分もある。机から数センチ程度の高さに浮かんでいる。私はこれが『楕円球』であると確信を持っていたが、皆はわからないようで答えられずにいる。男の人は数人目でこちらの方を指差したので私が指名されたと思ったのだが、男の人が近付いてくると指差しているのは私の右の人だとわかった。しかしその人も答えられない。男の人は、人差し指を突き出したまま、私の前へと移動してきた。「私?」と確認すると、そうだと言って輪の中心へと戻って行った。

私はちょっと自信ない感じで「楕円が球になっているので…楕円球というのはどうですか?」と答えた。するとそれは正解で、ポイントをもらった。私は嬉しい気持ちになりながら、歩いて部屋の外へと出た。

しかしここで問題が発生。どうやら私は、研究員しか通ってはいけない場所を通過してしまったらしいのだ。これにより、せっかくもらったポイントも没収されてしまうことに。私は後悔しつつも、説明してくれないのがいけないんだと少し怒った気持ちになっていた。