ちょっと明晰

おばあちゃんの家の前の道を、バギーにサーちゃんを乗せて歩き始めた。すると向こうから小学生くらいの男の子が来た。少しおかしな印象。そういう病気なのかなと思う。男の子は、無言でサーちゃんの乗っているバギーにちょっかいを出してきた。何をされるかわからないのが怖い。何気なく避けようと思ったが、どんどん来るので最後には「やめてよお」と言って男の子をバギーで押してしまった。それでも同じ方向に歩いて追ってくる。私は思わず、塀に飛び乗った。塀の上を伝って進む。ここまでは来られまい、と思っていた。気付くと駅の階段。小田急相模原か自由が丘みたいな雰囲気。幅が広くて段数が多い。私はそこから下へと来たようだが、サーちゃんがいない。階段の上に置いてきてしまったんだと思った。しかしこれは夢だなという感覚が何となくあり、イメージで念じれば大丈夫という気がした。サーちゃんがバギーごとふんわり降りてくる様子を思い描きながら、えいっという感じで気持ちを入れてみた。1回目、失敗。あれおかしいなあ。2回目、もう少し強くイメージしてみる。しかしやはりサーちゃんが出てくる様子はない。まだ未熟なのかなという気持ちで右の方を見てみると、サーちゃんはそこにいた。既に下りて来ていたらしい。ホッとして、近寄った。4歳くらいの見た目になっていて、髪も伸びおかっぱになっている。何だかおかしいなと思っていた。場面が変わり、自宅。帰ってきたところっぽい。玄関の鍵をなかから締めようとしたら、誰かが入ってこようとした。男の人が「ちょっとすみません」と言っているのでセールスだとわかる。私は、少し開けられているドアを無理やり閉めて、鍵もかけた。男の人は車に乗り込み何かブツブツ言っていたが、走り去って行った。サーちゃんと遊んでいると、玄関の方で音がする。心配になり、見に行こうとすると、鍵が開いていた。そして誰かがドアの向こうでコンコンやっている。近付いてみると、ドアの横の厚いガラスを通して、人がいるのがわかった。良く見ればそれは彼だった。念のため「ケンちゃん?ケンちゃん?」と聞いてみる。どうやらそうだと言っている模様。よく聞こえない。ドアを開けると、やはり彼だった。何度もインターホンを鳴らしたとのこと。私は「ごめんまったく聞こえなかった」と謝っていた。何だか変なのでこりゃ夢だな、と思う。「今起きるから待ってて」と言い、自分のほっぺたをぺしぺしと叩いた。これで起きられるはずと思いつつ、起きちゃったらこっちの彼とサーちゃんは置いてけぼりじゃんねえなどと考えていた。