おしるし

トイレ。一瞬生理になった時っぽい感覚。鮮血という感じの血が付いた。おしるしってやつかなと思うけれど、まだ臨月に入っていないのにこれってきっと早すぎる。彼は会社だしどうしようと思う。

何度かティッシュを当てて確認するが、やはり血がつく。位置は意外と後ろの方だった。最後に当てた時もやはり血がついたけれど、二度見したら吸収されて何も色がなくなっていた。そういう性質のものなんだなと理解していた。

もしかして、もう子宮口が開いてきてしまっているのかもしれない。昔に使っていたピンクのちびまる子ちゃんの鏡で確認してみる。何となく『ここが子宮口なのか?』とは思うものの、元の状態がわからないのでイマイチわからない。ちゃんと確認しておけば良かったと思っていた。

ロビーのような場所のソファに座っている。眉毛を書こうとして鏡を見ると、ノーメイクだった。「きゃーちょっと待って」と向かいにいた子に言うでもなく言い、席を立った。更衣室でメイクしたかったけれど、サボった子たちがたまっている。その一員と思われると困るのでトイレに行くことにした。

トイレのドアを開けると男子小のトイレが並んでいる。個室もあるけど鏡は個室の外だし…。男女共用なのだろうか。誰か来たらイヤだなと思う。一応中に入り、迷っているとカオチたちが来たので嬉しくなる。私は、眉毛がなくても恥ずかしいだけで済むけどコンタクトがないと見えないから仕事が出来ないんだということを話していた。

メイクを終えてからコンタクトをする。ちょっとプヨプヨしているし大きめでなかなか入らない。しかし普段の夢で見るより小さかったからか、『夢じゃないんだから入るはず』と考えていた。

カオチに「やっぱり最後に入れるんだ。どうして?」と聞かれる。手がファンデーションで汚れたりするからそういう関係だみたいなことを話す(現実では最初に入れる)。カオチは「緑一筋(アイラインのこと)の人もそう言ってた」と言った。セキヤさんのことだなと思う。

セキヤさんが廊下の椅子(3つくらい並んでいる)に座っている。横には男の子。セキヤさんが「夢の家に行こう」と言うと、男の子は「本当?」と嬉しそうに答えた。夢の家とは、以前暮らしていた家らしい。

男の子はセキヤさんの子なのだけれど、訳あって今は別々に暮らしているのだ。きっと男の子が会いに来たんだなと私は理解している。そして、その家に行った時、男の子は現実を受け入れてセキヤさんから離れていくということも私はわかっていた。セキヤさんに対して可哀想な気持ちになっている。

自宅の和室で眠ってしまっていたようだ。お母さんにお風呂に入りなさいと言われる。時間は夜中3時。こんな時間にお風呂入っていいのかな?と思いながら入った。

シャンプーやリンスが種類別にずらりと並べられている。どうしてこんなに集めたんだろうと不思議。私の分が違う位置に置かれてしまっていたので、私は自分の定位置に置き直していた。