不安を語る

自転車で商店街を走っている。

セブンイレブンがお煎餅屋バージョンになっていたので、少し先のセブンイレブンで買おうかと思う。しかしよく考えたらスーパーの方が挽肉も買えるし良いと考え直し、スーパーまで行って自転車を停めた。すると他の自転車数台が倒れてきてしまい、私は後ろに倒れこむ。前からも自転車が倒れて来たけれど、手で支えてオナカを守っていた。近くにいたおばさんが手助けしてくれる。

スーパーは改装中だった。外には幌がかかっているけれど、営業はしているようだ。やってるみたいですねーと隣にいたおばさんと話した。

店内に入ったが、挽肉が見つけられないまま1周してしまった。しかも気付くと2階にいる。どうやらフロアが緩やかな螺旋状になっているらしい。しかし、下の階に行くには急で一段一段の高さがひどく大きい階段をおりなくてはならないのだ。手すりもないし、とても普通には無理。座り込んで、お尻から降りていくことにした。

1人の女の人(同世代)と出会い、コドモの話になる。彼女も妊娠中らしく、めちゃくちゃ楽しみにしているようだ。私はそういう風には思えないと言うと、彼女の表情が曇った。その表情を見て、私の心も曇る。私は焦ったように「楽しみじゃないわけじゃないんだよ」と言い、出産後の不安について話した。ここぞとばかりに不安な気持ち、考えていることを吐き出した感じ。

理解はしてもらえたようだ。彼女は「あれを読めばいいよね」と、いつの間にか近くに来ていた彼女の妹に言った。それは「母に習えばウマウマごはん」だった。そのシリーズは持っているから、それも買おうと思っていたと私は告げた(実際はこの本は買う気ない)。

彼女は妹に本を渡した。私に読み聞かせてあげなさいというつもりらしい。きっと朗読が上手いんだろうなと思う。彼女の妹は本を開いたけれど、この本の文はかなりの分量のようだ。目次だけ読むのでもいいかというようなことを聞いてきたので良いよと答えた。その後、3人で話したりしていた。

外に出る。最後は普通の階段だった。 スーパーではなく彼女の家にいたことになっている(でも外に出た時の景色はスーパーの外)。

荷物が多い。彼女の家で借りた物かもしれない。自転車に乗りきるかなあと不安になっていた。

家に向かって歩く。パチンコ屋さんの前辺りで、電車が走ってきた。ドアがバタバタと開き、キャーという悲鳴が聞こえる。脱線かと思ったが違うようだ。車内の電気は激しく点滅している。電車はガタガタと揺れつつも走って行った。

地震!?にしては揺れていない。停電なのだと思った。パチンコ屋さんの方ですごい音がする。見ると、立てかけてあったらしい長いパイプが何本も倒れているところだった。何か恐ろしいことが起こっているのだと感じる。

彼に電話をしなくてはと思い、携帯を取り出した。液晶が暗いけれど使えそう。街灯もほとんど消えてしまっているので見難い。何とか掛けてみると、ラジオ放送のようなものが流れていた。これは違うなと思って電話を切った。彼に掛けたいのに、なかなか番号が見つからない。ちゃんと番号を覚えておかないといけないなと痛感するのだった。