コウモリ

おばあちゃんの家の和室。雨が降ってきたのでお母さんに報告。洗濯物を入れようとベランダに向かった。外を見ると、木にコアラとコウモリが数匹ずつとまっているのが見えた。こんなところにいるなんて珍しいなと思う。私はデジカメで写真を撮ろうとしていた。窓を開けようとすると、コウモリがここにも数匹いるのがわかった。このまま窓を開ければきっと部屋に入ってきてしまうだろう。今は開けるのはやめよう。でも洗濯物はどうしよう。そう思いつつ窓の鍵を閉めようと手をかけると、窓を開こうとする力が掛かっているのがわかった。コウモリが開けようとしている!私は必死で押さえたのだけれど、力が強く、グイグイとあっという間に開けられてしまった。案の定、3匹のコウモリたちが部屋に入ってきてしまう。慌てて追いかけ、角型の洗濯ばさみハンガーを使ってゴツゴツと叩いた。するとポテッと倒れて動かなくなる。死んでしまったのだろうか。だとすると、これは一体どうやって処理すれば……。嫌な気持ちになっていると、コウモリたちは変身して小学生くらいの男の子になった。階段を下りて行こうとする。男の子になったとは言え、正体はコウモリ。私は下の階に行かせないようにしようと思い、洋服を掴んだ。しかしそれでも下に行こうとするので、えいっと突き落としてしまう。3人はゆっくりゴロゴロと階段を転がっていく。その様子を見ながら、まずいことをした気がすると思った。死んじゃうかな、助けに行こうかな、と考えていたら、3人は階段の中ほどで止まった。生きているようだったのでとりあえずホッとした。