産みすぎ

出産が終わったらしい。柵のように囲った場所に、赤ちゃんが10人くらい居てわらわら座っている。どの子が自分の子だろう?

おでぶで大きくて可愛くない子がいた。「すごい大きい子がいるよ」などと彼に話している。妹似の目がパッチリした子が可愛くて、ああいう子がいいなあと思っている。コロンと後ろに倒れ、頭をぶつけた子もいる。危険じゃないんだろうか?

よく考えると、全員私が産んだ子なのだった。看護婦さんに「10人くらい産まれた場合、どうなるんですか?」と聞いてみた。生き残った子が自分の子になるらしい。そうか、こんなに産んでも生き残れるのはほんのわずかなのだ。神妙な気持ちになっていた。

彼と話している。出産時のことをまったくもって覚えていないと話すと驚いている。何か(器具?)を使ったりしたらしい。立会いをした彼は、大変な経験をしたようだ。すごいものを見た、というような顔をしていた。

それにしても、まったく覚えてないなんて。麻酔をされてしまったんだろうか?どう考えても、陣痛の記憶すらないのだった。

そういえば、オナカもあまり大きくなっていなかった。7ヶ月とかで産んでしまったんじゃないだろか?大丈夫かなぁと心配になっていた。