三角錐とアップダウン

セキヤさんが遊びに来ている。おしゃべりしていたのだけれど、そろそろ帰らなくてはいけない時間のようだ。お子たちを幼稚園に迎えに行くらしい。私は何幼稚園なのかというような話題をしていた。

その幼稚園の名前は、聞いたことがなかった。「近くなんですか」と場所を聞いてみると、JRの方らしい。説明をしてもらい、何となくの場所が把握できた。

三角錐三角錐アップダウンアップダウンで大変だけど頑張って行っちゃおうかな」と言っている。アップダウンは坂のことで、三角錐とは大きな段差のことだと理解できた。しかし道を思い起こしてみたけれど、そこはダウン→アップなので少し不思議に思う。セキヤさんは、まっすぐの道は向こう側の通りから借りてきたと言う。それを聞き、横から見た絵をイメージしていた。

そこへ彼が帰って来た。出迎えると、ちょうど来た郵便屋さんと話をしている。私はその人に向かって挨拶をした。彼にセキヤさんが来ているよと告げる。急なことだし、遊びに来るのも初めてのことなので少し驚いている様子だった。

ところで彼は、お弁当を買ってきてくれていた。見ると、カツ弁当らしい。彼はカツが食べられないのにどうするんだろうと思ったら、彼の分は違うお弁当だった。それは里芋弁当。味つき味噌のかかった里芋の煮物がメインなのだ。私は、これじゃ物足りなくないかなぁと心配になっていた。

知らない男の子(高校生くらい)がいる。同じお店で働いている人のようで、セキヤさんが指示を飛ばしている。しかしその子はちょっとダレた気分のようだった。

いつの間にか、その男の子は彼と楽しそうに話していた。何を話したらいきなりそんな風に仲良くなれるんだろう?不思議に思いながら見ていると、どうやら彼は本を紹介したようだった。エッチな本かなと思う。さっそく購入の手続きをしてあげることになったらしい。何かの用紙にハンコを押させていた。

気付くと本屋さんにいる。目の前は児童書のコーナー。岩波文庫の本がずらりと並んでいる。ここはブックオフに違いないと思う。それにしても、古本屋さんでこんなに児童書が充実しているなんて!私は興奮気味で棚の裏側の本たちも見ようとしていた。