大事なコタツ

マアちゃんの家(つくりはおばあちゃんの家っぽい)にいる。7〜8人で食卓を囲み、談笑中。

とあるソフト?の話になった。マアちゃんは途中でやめてしまったと言う。私は「あの掲示板を見ないと!」と言い、自分も数日かかってしまったという話をしていた。

片付けの時間。マアちゃんはゴミ捨てに行くようだ。小声で「これ捨ててきちゃうね」と言っている。それは小さな正方形をした茶色いコタツ(布団ナシ)で、長男クンがとても気に入っている品らしい。捨てようとすると嫌がられるのでなかなか捨てられずにいたとのことだ。見ると、長男クンは庭に出て遊んでいる。たしかに今がチャンスだろう。

私は「うんわかった」と返事をし、台所に向かった(食器を運んでいたのかも)。長男クンの目を逸らしておくために何か出来ないかなと考えていた。
しかしマアちゃんが玄関へと歩いたその時、長男クンは見つけてしまったのだ。「お願いだよ捨てないで。お願いだよ」と言いながら急いで庭から戻ってきた。その表情と言葉は切なくも愛らしい様子で、私は『これじゃマアちゃんは捨てられないだろうな』と思った。

隣りの部屋には既に新しいコタツが置いてある。大きさなどは同じで色が白いタイプだ。マアちゃんはやはり捨てられなかったようで、新しいコタツの脇に戻ってきた。長男クンは「捨てないでよ。鮭の骨とかなくてもいいから」とお願いしている。私は、鮭が大好物なんだなと思いながらそれを聞いていた。