池袋のトイレ

近所のスーパーが改装中。建物は既に壊され、幕で覆われている。入り口2ヶ所のあった場所には、化粧品の出店と野菜の出店が出ていた。

私はなぜか、発泡スチロールを黒いゴミ袋に入れて持っている。捨てたいんだけど捨てて良さそうな場所がない。歩き回っている内に、スーパーの中にいた。捨てても良いような悪いような、微妙な場所に目をつけた。しかしチャンスがない。

行ったり戻ったりしながらタイミングを計り、再び店内に入る。今度こそ捨てようと思っていたのに、前におばあさんと女の子がいて、2人の目が気になって捨てることが出来ない。私は『もういいや』と思っていた。

気がつくと、池袋のサンシャインにいた。階段がある。地下に行くと劇場があるらしい。観て行こうかなと思いつつ、1階に入って行った。

携帯を見ると、US何たらという所からメールが来ていた。「明日がん検診だから頑張ってくるね」というメッセージ。写メール付きで、写真の顔を見たら筧さんだった。入院中っぽい感じの写真で、再度見ると動画になっている。

私はどうやら、大学時代に筧さんに大変お世話になったらしい。
懐かしい気持ちになり、お見舞いに行かなくちゃなと思っていた。

トイレに入った。あまりキレイではない。そして、個室に入ると、横の壁にも便器が付いている。いま床にある便器は、使い終わると次回の壁になるという仕組みだとわかる。私は『なるほどな』と感心している。しかし、壁にある便器から水滴が飛んできてしまった。残っていたのが何かの拍子に飛び散ったらしい。私は軽いパニックになった。仕方なく服で顔を拭いたりしたのだけれど、あまりのことに内心ムカムカしていた。

怒って別のトイレに入ると、今度はとてもキレイ。親子用のトイレのようで、大小2つの便器が並んでいた。機能的だなあと思う。個室は3つあり、すべて親子用なのだけれど機能が少しずつ違っている。ちょうど二組の親子がやって来たので、先に選ばせてあげようと入るのを待った。親子たちどこに入ろうか悩んでいるようだった。