手芸コンテスト

広い更衣室のような場所。プールに入る前らしい。トイレに入りたいなと思っている。シャワールームの中にトイレはあったのだけれど、かなり薄暗くて怖い雰囲気。ここは外国なのだとわかった。

中に入るのが怖くて外に出ると、お母さんがいてここで待っていると言ってくれた。勇気を出して中へと入る。生理中だったことを思い出し、バッグの中からタンポンを探す。2つほど発見したけれどどれも封が開いて汚れてしまっていた。使うのに躊躇した気持ち。女の子が入ってきたので、そのことについて雑談をしていた。

場面が変わり、「コアラで亡くなった人」というフレーズが浮かぶ。ユカボンが、ここがコアラ町なのだと教えてくれた。その家の敷地内を覗いてみると、庭にA高校のバッジが落ちていた。

玄関先には、報道陣が数人集まっている。悲しんでいる家に対して少し気遣いはできないのかと憤慨した気分になっていた。

気がつくと、デパートのような場所にいる。これから手芸コンテストが行われるのだ。クラス対抗っぽい雰囲気で、皆ものすごく張り切っている。会場はこのデパート内。制限時間は2時間で、あれこれ工夫をこらす必要がある。

スタートの前に、小部屋で体育座りをして説明を聞いた。作品の色は、いま着ている服の色に関係するらしい。自分の服を見ると、上の方が赤くて下の方はほとんど紺色をしていた。これだと何色に認定されるんだろう?後で聞いてみなくちゃと考えていた。

ところで、今なら色の変更を申請できるらしい。誰かが挙手をしてピンクを選んだ。確かに、女性軍の方が弱い可能性があるから赤系のフォローが必要かもしれない。しかし私は、ずるい手段を思いついた。このまま紺でいくとしても、紺の服にして赤い手芸を施せば良いのだ。

ひどく名案だと思い、人に聞かれないように数人の仲間たちにこれを話し始めた。すると、後ろにいた太った女の人が聞いていたことに気付く。私はもう途中まで話していたけれど、急いで「誰にも言わないっ?」と確認した。言わないというので話を続ける。「判定としてはセーフだけど、見る人は紺に赤一色だから『赤いな』という印象を与えられるのよ」と、いかにも完璧な案でしょう?という感じで言ったのだった。

しかし、別の子に「それはナーちゃんたちが藍屋チームで経験済みだよ」と言われてしまった。時間をかけて塗りつぶしたのにあまり評判が良くなかったようなのだ。彼女たちが体育館のステージで布をバッと広げているイメージが浮かぶ。デフォルメされた人が両手をあげている。色は、白地にパステル系の黄色からオレンジへのグラデーション。

ともかく、私のは名案ではなかったんだなと悟ってガッカリした。そのステージでは光GENJIが歌っている。思わず「ひ、光GENJI。」と言った。ミギだったかが隣りにいたので、ミギの時には誰が来たのかと聞いてみた。V6も来たという。私は「光GENJIは古いんだね」と言っていた。

なんだかんだで、時計を見るとあと残り1時間。まずい。終わる気がしない。壁の案内を見ると、手芸屋さんは3階か地下1階の連絡通路から行くことになっている。私は3階にいたので、連絡通路を走って探した。ゲームコーナーの脇に通路があるのを発見。でも向こうは真っ暗で小さな看板が立っている。一瞬通れないのかなと思ったけれどそれはゲームコーナーの続きで、あるゲームが動いてないよという看板だった。ホッとして先を急ぐ。

走っていたら、一緒にいた子(トコちゃん?)に「ちょっと待って」と声をかけられた。彼女は洋服売り場に陳列されている服を見上げていた。それはベースが青くて、夕焼け空のように徐々に紫になっていく部分の入ったロングコート(パーカー付き)だった。「これ買ってもいい?」と聞かれる。上に羽織っておいて、バッと脱いで発表するつもりらしい。想像したら可愛かったので買いなよ〜と答えた。彼女は既に製作を終えたのだな、と思っていた。

手芸屋さんに行かないと!先に行ってるねと言って走って探した。少しわかりにくくて無駄に1周してしまう。店内に入って行くと、ツボチなどの見覚えある顔が数人。もう買う物は決まっているようだ。

入り口付近では、カップルが布を選んでいる。私はその後ろから一生懸命に手を伸ばして選んでいた。紺の布がなかなかない。デニムの物を手に取るものの、どうもピンと来ない。引き出しからは古臭い服が出てきた。紺と言えないこともなかったが、どちらかと言えば白にボーダーだった。

何をすればいいかわからなくなってきた。要所要所だけ縫ってワンピースにしてしまえば良いかも?マスコットのような物を急いで作ってたくさんぶらさげる?あれこれ考えている内に、どういう大会の主旨だったのかが思い出せなくなっていた。

ふと、うどんをこねればいいんだと思いついた。頭の中でイメージが湧いてくる。粉に水を入れて手早く捏ねる。余分な水は捨て、リズミカルに捏ねてゆく。これだったら間に合うかもしれないな、と思っていた。