追っ手は知り合い

おばあちゃんの家にいると、側に居た男の人が逃げ出した。それを見て、借金を抱えているのかな?と思う。男の人は、階段の下に逃げ込んで行った。

私の知り合いではないようだったけれど、追っ手と話して時間稼ぎをしてあげようと思い、私も玄関に向かった。サングラスを掛けた小柄な男性が入ってきた。その人は、知っている人だった。たしか名前は…と少し考える。名字はわかったけれど名前が思い出せない。

「ツカダー…」と言って口ごもると、ツカダは候補の名前をいくつか言った。ヒントを出してくれているつもりらしい。その時、私は思い出した。ツカダの胸の辺りを指差して「コウジ」と言った。(実際はコウジじゃない気がする。知ってる人なんだけどあんまり覚えてない。幼稚園が一緒だったのかな?)

ツカダコウジと私は一緒に居間に行った。そこにいた皆も名前が思い出せないようだった。

居間では、キクエおばちゃんがお母さんと話している。「○○さん(←忘れた)と会ってきたのよ」とおばちゃんが言うと、お母さんは絶句。数秒後、「○○さんと!?会った!?」と悲鳴のように言った。かなり驚いた様子だ。どうやら、お母さんは○○さんが亡くなったものと思っていたらしい。でもそれは、おばちゃんからそう聞いていたからなのだ。

キクエおばちゃんは失言に焦り、「2月4日にどうたらこうたら〜」と取り繕うとした。しかし、お母さんは「その日に会いました!」とややヒステリックに言い放った。おばちゃんは黙ってしまう。

きっと、何か裏があるのだろう。お母さんが真実を話せとおばちゃんに迫っている。カズヤおじちゃんが「まぁまぁ」という感じで宥めに入った。(おじちゃんだという認識はしていたけれど、顔は荒井注にしか見えなかった。)私は、不意に怒りを覚えた。お母さんを騙すなんて!私はおじちゃんのゴワゴワした灰色の頭をぐいぐいと押して、すごい勢いで何か言っていた。本当のことを話さないとどうなるか…ということを長々とまくし立てていた気がする。

やがて、おばちゃんが話し出した。しかし、しばらく関係なさそうな内容を語り続けているのだ。お母さんは聞いてあげている。私は早く話せと口を挟みたくなったけれど、ここで邪魔して黙られたら困るのでガマンしていた。

場面が変わり、トイレに入るところ。リョーマくんが追いかけてきた。中に入り、急いでドアを閉めようとしたらタッチの差で入ってきてしまった。仕方なくそのまま便座に座ると、りょーまクンは猛スピードでダッシュ!左右に走ったりクルクル回ったりしている。おかしくて、私はケラケラと笑っていた。