○○利き

マルちゃん(M)と、並んで階段を下りている。「ともちは優しいね」と言うので理由を聞いたら、「繊維に紙に氷の手紙。嬉しかったよ。」と言われた。氷にまで手紙を書いて渡していたらしい。私もシャレたことをするなあと思っていた。

下に行くと、遊びに誘われた。しかし、遊びに行くとなると、17時くらいまで居ることになる。私は迷っていた。試験に行かないといけないからだ。

実は、もう一回高校に通おうかと考えているのだった。でも、一度卒業したのにそれは可能なのだろうか?もしまた行くことが出来るなら、青学がいいなと思っていた。

気がつくと、電車に乗っていた。私は振り返って、後ろのナオちゃんと話している。ナオちゃんが「川野太郎も白いでしょー?」と言った。男性芸能人の何かの法則を話しているらしい。続けて「萩原聖人は黒いけどー…」と言ったので、私は「小顔だよね」と口を挟んだ。ナオちゃんは、「小顔好き?」と私に聞き、「でもそうすると○○(←名前)利きだよね」と言った。○○利きって?と聞き返した私に、ナオちゃんは「経験人数は減るっていうことだよ」と教えてくれた。「本当の人(運命の人?とかそんな意味の言葉だった)と付き合えるなら”利き”でもいいよーと私は答えていた。

隣りの車両に、ガアが見えた。私に気付いた様子で、こちらに歩いてくる。手を振ったら、ガアは途中で席に戻って座った。座っていたいんだなとわかったので、私は何だか失望してしまっていた。

電車を降りたらしく、試験に向かっている。ここは九州なのらしい。小さな駄菓子屋さん風のお店の中を通過する。レジの前にはドラミちゃんのファミコンが置いてあった。ちょっとレアな感じ。彼に「ドラミちゃんのがあるよー」と教えてあげた。什器には、ファミコンソフトがたくさん並んでいた。彼はすごく嬉しそうだった。

外に出ると、お母さんが立っていた。この辺りの匂いは非常に懐かしいようだ。ハンカチを手に、涙ぐんでいた。