フッくん

トイレに入ろうとすると、外からでも汚いのがわかった。そこで、別の場所にあるトイレに入る。

個室に入ると、フッくんがいた。私は用を足す訳ではなく、上着を着るだけのためにトイレに入ったっぽい。フッくんは、私に気付くと「何学部だっけ?」と聞いてきた。どうやら彼はサークルの先輩なのらしい。学科を言うと不思議そうな顔をされたので、今は学部があるらしいと話していた。

フッくんはいつの間にかニシムラさんになっている。帰りは車で送ってくれるらしい。その前に、学食で並んでゴハンを食べた。水餃子がいっぱいある。やけに水っぽくてあまり美味しくなかった。しかも味が薄い。

彼は残業だっけ?とふと思い、メールを見ようと思う。しかし、代替品の携帯が見つからない。バッグをゴソゴソやるのだけれど、発見できなかった。ニシムラさんに、こんな時間に食べたら夕食が食べられなくて怒られないのかと聞いてみると、いつも途中で食べちゃうんだという答えが返ってきていた。

席を立つと、プリクラ風の機械が並んでいる。ニシムラさんはちょっと撮りたいと思っているようだったけれど、コードがつながっていなかった。テレビにつなげないと駄目なんだねということで納得した。

車のところに行くと、他にも数人の人が送ってもらうことになっている。荷物を詰めるのを手伝おうとしたら、なぜか「お前は黙ってろっ」と言われた。そんな言い方しなくてもいいのに…と悲しくなった。後で彼に言うんだもんねと思っていた。