血糊があれば

細長いお屋敷にいる。隣のビルには敵がいる。窓から窓へと飛び移って、中の様子を探る。じっと見ていたら、中にいるスーツの男2人に気付かれてしまった。私がクリアファイルを持っているということもわかってしまったようだ。

逃げろ!お屋敷に戻り、細く長く暗い廊下をひた走る。軽快にジャンプしたりもしている。『この封筒(クリアファイルがいつの間にか封筒になってた)を隠さなくちゃいけない』体がお婆さんの子供(昨日TVでチラリと観た子だと思う)が立っていたので、
「どこに隠せばいいっ?」と聞く。この子に聞けば必ず大丈夫だという確信があった。上を指差しながら「あのチケットの上」と言われた。大きくジャンプして、鴨居の上に置いてあったチケットの上にそっと乗せた。これで封筒は大丈夫な筈。

ビルとは反対側の隣にある、いつもガラガラのレストランに行くことにした。中国風の建物。丁寧な接客で席に案内される。分厚いステーキを2枚並べたものが座布団の上に置いてある。クッションの代わりらしい。座るとすぐに料理の準備がされ始める。ステーキしゃぶしゃぶのようなものらしい。

私の隣にはお付きのもの(少女)が座っている。料理の世話をしてくれている店員は、その少女の元師匠だということがわかった。私は丁寧に挨拶をしていた。

食べる前に、敵が来たことが判明。また逃げなくては。お屋敷に戻ると、そこらじゅう敵だらけ。障子の裏に隠れたが、向こう側に敵が動き回っているのが透けて見える。向こう側からもこちらが透けて見えるはずだから、見つかるのは時間の問題だろう。

切られたフリをして倒れておこうかと考えた。横に人が死んでいるのがわかったので、『横の人から血を付けようか?』と思った。でもそれも何だか気がひけたので、『血糊があればいいのにな』と思っていた。