ガラスに阻まれる

何かの夢を見ていて、空を飛んでいる。 眼下に続く家並み。 ここでハッと気がついた。 飛んでるんだから夢だ、青キャン行かなきゃ。 『青キャン青キャン……』と念じる。 すると景色は消え、もにょもにょとした空間の中にいる。 白くて、脳みそのシワみたいな感じ。 何となくこれが夢につながる場所なんだろうという感覚があったので、目が覚めないように注意しながら念じ続けた。 場面が変わると、そこは青キャンだった! しかし、正門前というより、私がいる場所は実際で言えば246号の上。 正門前には待ち合わせ相手であるマアちゃんがいて、誰かと話をしている。 私は駆け寄ったが、歩道との境目は全面ガラス張りになっていた。しかも分厚いっぽい。 「マアちゃん!マアちゃーん!ねーえっ」と大きな声を出しながら、ガラスをどんどんと叩く。しかしまったくもって気付く様子のないマアちゃん。 そこでふと、マアちゃんが夢の中で壁を抜けたという話を思い出した。 『マアちゃん壁抜け出来たと言ってたな、なら私にも出来るだろう』と思い、ガラスに自分をくっつけてみた。 「海の闇、月の影」(高校生の時にハマったマンガ)の壁抜けをイメージしつつ、自分をガラスに埋め込ませる。 ガラスに入っていく感覚。 海の闇〜の流風が最初に壁抜けをした時は「気持ち悪い…」と感想を漏らしていたが、そうでもなかった。 意外とすんなり通り抜け、歩道側へ出ることができた。 マアちゃんの元へ。 ここに至る経緯について話していたような気が。 ***初めて待ち合わせ場所に行けた時からは、毎晩、駅から青キャンに向かう姿をイメージしながら寝ていた。成功した時の夢を思い出す感じで。 でも不調続き。夢を思い出せる日は格段に増えたものの、待ち合わせ場所に行かれないー! そこで、ゆうべは、言葉で『青キャン、青キャン、正門前……』と繰り返しながら寝てみた。 結果、成功。言葉で繰り返す作戦はなかなか良いのかも。でも到着してからが難しいな。