急カーブ

車に乗っている。考えられないくらい急なカーブが現れる。道路が傾斜しているほど。そして距離も長い。彼は必死に運転している。ブレーキを一杯に踏むキーッという音が聞こえる。何とか無事にカーブを通過した。しかし、またすぐに次のカーブが。さっきと同じようなひどいカーブ。今回はさすがに曲がりきれないかもしれないと思う。次の瞬間、何も見えなくなったので、海に落ちたのだと思った。車から脱出し、海から顔を出す。彼も無事だ。しかしサーちゃんは!?慌てて海に潜ろうとしたが、よく見ると彼が既に救出して腕に抱いていたのだった。ホッとする。岸だろうと思われる方に立ち泳ぎで進む。意外と泳げるものだなあと思った。救命ボートのようなものがいくつも浮いている。助けて欲しいと必死で叫ぶが、どのボートも人が乗っていたり、乗る人がいるよという感じで荷物が置いてあったりする。他の人を乗せる余裕はないのだなと悟り、仕方なく目の前にあったボートの端にしがみついていた。