飛んでお菓子の家へ

彼と私とあと誰か2人。少し助走をして空に飛び立つ。一瞬、雲。その上は真っ青な空。夢で飛ぶのっていいなあと思う。正面に建物が見えたり右に山々が見えたり。私は「あっちに行こう」と言って左へ向かった。

こちらも山。到着地点には水。深いところに落ちないように『ゆっくりゆっくり』と思う。水辺にパシャパシャパシャと着地した。

しかし山部分にはベヒーモス(グリーンだった)が三頭ほど。水浴びをしているのかもしれない。襲われたら敵わないので山の方には行かないことにして、見つからないように左の方へと移動した。

細長い売店のような場所に出る。この村の住人らしいおじさんたちがいる。話をしていると見回りの人が来た。勝手に住んではいけないということだったので、残念だけれど移動することにする。

再び飛ぶ。左側に見える山の中腹に、お菓子の村らしきものが見えた。私は興奮気味に「あそこにしよう!」と張り切って降りる。丸ケーキの形をした家が並んでいる。続々と人が着地してくるので、私は急いで一番端の家部分に陣取った。

この家は、中に住むというよりも、ケーキのオブジェの前のスペースで暮らすという感じだ。一緒にいた誰かが、ケーキを触って悲しそうな顔をした。私も触ってみる。固い。食べられないから悲しいんだなと理解した。部品を手に持ち「でもいい匂いがするよー」と声を掛ける。だって本当に甘くて素敵な香りなのだ。

ケーキの上部分がフタになっていることがわかったので、開けてみる。さっき触った時は固いと思ったけれど、軟らかい部分もあった。ここなら食べられるのかもしれない。そして、フタの下は容器になっていて、中にあれこれお菓子が入っていたので嬉しくなる。隣にいた人に「入れといたんだ?」と聞いていた。