脱出

彼と一緒。暗い部屋に出たのでドアをいくつかくぐる。彼が懐中電灯を持っているので少し安心だけれど、急に電池が切れるかもしれないから油断しちゃいけないなと思い彼の服を触れる距離で移動した。

外に出たいのになかなか出られない。3つほどドアをくぐったところもまた暗い部屋。しかも次に見えるドアはひどく小さい。戻ることにした。

どこかからドアを開け閉めする音が聞こえる。2人で耳を澄ます。私は怯えた気持ち。隣りの部屋に犬だか狼だかがいるのがわかった。金網のようになっているけれどこちらを狙っている。吠えているし怖い。

壁の向こう側から出ているヒモにぶら下がって向こう側に逃げることにした。彼が先に行く。私は落ちていた彼のトランクスやひざ掛け2枚などを一緒に持ってヒモを掴む。しかし荷物が多くてなかなか上れない。左の方にバケツのようなものがあったので、そこに入れてまずはバケツを向こう側にやった。それから自分も反対側へ。

走って急いで外へ出た。学校の敷地内(青キャンの購買とテニスコートの間っぽい)という雰囲気。何やら座っている人がいたので会話を交わしつつも逃げていた。