自販機

教室に自販機がある。セキヤさんがいる。セキヤさんは既に飲み物を買ったらしいのだけれど、実は違うのが買いたかったようだ。それがわかったので、『セキヤさんのを私がもらって私のお金でセキヤさんが欲しいのを買ったらどうか』という提案をした。しかし遠慮される。 そこで、私は自分の好きな飲み物を買うことにする。目の前の自販機(缶)にはコーラくらいしかなかったので、その隣の自販機(紙コップ)から買った。おつりが100円多くて何だか得した気分。そこからお金をまた投入口に入れようとしたら、50円玉がやけに小さい(本物の1/4くらい)。こんなに小さかったかなあと、不思議に思って見ていた。 近くにセキちゃんがいて、ポスターを仕上げるためにこっそり居残ったけれど、5時間で作ったなんておかしいというようなことを先生に言われてしまった、と話していた。 机に置いてあったメロンパンを食べたら、中に白玉が入っている。これはダメだ。彼にあげようと思う。私はアンコの部分だけをかじっていた。 窓から校庭を見ると、ガア(ゼッケンは別の名だったけれど、ガアだということはわかった)と誰かがいる。クジラっぽいイルカを運んでいる。陸なのにちょっとだけ浮いて移動しているのが興味深かった。